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明日は満月。星空。幽霊。

2020/01/10
明日、満月。だからなのか、職場でふだん温厚なNさんが声を荒げていた。それには理由があり、声も荒げてしまうよねとわたしもちょっと思ってしまうものだった。

明日、満月だからなのか。今週はずっと体が重くてにぶくてしかたがない。それでも意地になって毎日八千歩歩いた。二日に一回は近所の川を撮影した。

去年いただいた『月のこよみ2020』の一月の星空のページを眺める。

これだけの星座が見られたらどんなにすてきだろうとどきどきする。たくさんの星座を見たことがある。それは宮古島でのことだった。深夜と明け方の間くらい、眼鏡をかけると怖いくらいたくさんのひかりの粒が空に散りばめられていた。
わたしは子どもの頃から目が悪い。度がきついとしんどくなるのでコンタクトレンズも眼鏡もすこし弱めに作ってある。おまけに最近は乱視も強くなってきた。どうやったってほうほうのていで、必死で、星空を睨みつけることになる。

家の人は視力が良く、わたしが見る星空よりももっと大量の粒を見ている。

ある年、それは徳島県の海辺だった。やっぱり星空を見に、夜の浜辺へドライブした。徳島の自然もなかなかのもので美しい星空をわたしは期待したのだが、家の人が血相を変えてUターンする。視力だけでなく霊感も強い彼がここはあかんと前のめりになってハンドルを握っていた。
わたしは視力が悪い。霊感もない。なんにも感じない。星空も幽霊もなにも見ずにその夜は宿泊先へ帰った。

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