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『だれも知らない小さな国』から始めよう
2020/01/01
2020年が来ることはわかっていた。順番どおりに一年ずつ積みあがり2020年になる。わかっていたのに妙な気持ちになる。年数だけがどんどん未来へ行ってしまうのに生活は少しだけ未来であとのほとんどは変わっていない気がして。
2020年最初に読んだのはコロボックル物語シリーズ①の『だれも知らない小さな国』だった。
今年最初に読んだけれど約30年ぶりに読んだ本だ。
大好きな物語。
だけど、舞台設定を当時のわたしはちゃんと把握できていなかったことを今日理解する。おまけに主人公は少年だと記憶間違いしていた。(ほかの巻と混同していたのかもしれない)
主人公はたしかに少年時代にこびとと出会うが、物語の大半は主人公が大人になってから進む。その少年時代は戦争末期であり、戦後どうにか働いて山へ通う青年の物語だったのだ。
昨年、本について考えることが多くあった。そこでわたしの根底は児童書で作られているということに気づいた。もっと格好の良い海外文学や哲学書みたいなもので作りあげられていたかったが、しかたがない。だってそうじゃないんだから。
自分の底を見つめるために、あらためて児童書もときどきは読んでいこう。そう決めたけど決めたとおりにできないのも自分の性格。
あまり気負わず、ふらり、ふらりと読んでいく。
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