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IKEAは楽しい

玄関で靴を履くときに、ハイカットのブーツやスニーカー を座りながら履きたいなぁと思い、玄関に置く用のイスを購入するため、IKEAに向かった。

僕の目的はイスなので、真っ先にイスのエリアに行きたいところだが、IKEAはあらかじめ道順が設定されていて、みんなが同じ道を通って買い物をするのでショートカットして目的の場所へは行くことができない。

それでもイライラしたりすることはなく、むしろイスのエリアにたどり着くまでの道中も楽しかった。

なぜかというと、IKEAでは歩く道の横に便利アイテムなどがちょいちょい置いてあったり、家具のコーディネートなどを見ながら歩いていけるので、「あの小物も自分の部屋に合いそうだな」とか「そういえば収納で困ってたからこれ便利そう!」とか潜在的に必要だったことを思い出したり、新たな気づきを与えてくれる店舗設計になっていたからだ。

改めてIKEAに行ってみると、IKEAは客の行動と気持ちをよく見て店舗設計している。

レジまでの経路の中間地点には、ヘトヘトになった客の休憩所としてフードコートが用意されているし、大型家具のエリアでは、大人が時間をかけてじっくり検討するのを想定して、その間子供達がぐずらない様に子供用のサイネージゲームを設置していたりと、IKEAにきている客が気持ちよく買い物できる様な体験設計にしている。

まるで遊園地にきている様な気分にさえなる。
「イスを買った」という感じよりも「IKEAに遊びに行って、イスを買った」という感じ。IKEAに行くことが休日のイベントの様に感じられるのは、家具を買うこと以外に、IKEAという場所での体験が楽しいからかもしれない。

IKEAに行って学んだことは

・目的の場所に向かうまでの道のりも接点として丁寧に作り込むと、より良い体験を客に提供できる。
・購入者が検討に使う時間も、より良い体験を提供するチャンス。
・ストーリー性を持たせても、道のりが長いと人は途中で疲れる。
・イチゴジャムはミートボールに結構あう。

またIKEAに行って、ミートボールにイチゴジャムをつけて食べたい。

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