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2024.06

夏の入り口に入ったのか、と思わせるここ最近の暑さ。嫌になりますね。

現在の勤務校は、いわゆる進路多様校になります。先月末、関わりのない学年の生徒が突然職員室まで僕を尋ねに来ました。聞いてみると、

僕と話したかった、

という趣旨の発言をするのです。教員にもさまざまなタイプがいると思いますが、僕はどちらかというと、関わりづらいタイプと自負しています。それゆえに、まさかの訴えでした。

しかし、話したいと言われる心当たりがないこともなかったんですよね。
というのも、各学校で年度末に行われるであろう、新入生招集日。うちの学校でも3月末に行われました。その日に少しだけ、関わっていたのです。

購入した教科書を確認する際、何やら保護者と言い合いみたいになってました。

保護者 「ちゃんと数えてるの?」
生徒 「数えてるよあってるもん」
保護者 「本当に?」
生徒 「あってるって言ってんじゃん」

雲行きが怪しくなりそうだったので、間に入ろうと思いました。

僕 「ちょっと一緒に数えますかね」
保護者 「すいません」
僕 「国語の漢字ある?」
生徒 「これ」
僕 「数学のワークある?」
生徒 「こっち」
…という具合に。教科書等は全て揃っていて、生徒も納得した表情でした。そして、親子は帰って行きました。

とまあ、そういう経緯があって、その生徒のことはなんとなく気になっていました。
再会したのは良いのですが、その子は諸々あって、学校を去なればならないことになりました。

そして、先週の月曜に私服で最後の挨拶にやってきました。

律儀だな…と思いました。担任でも、授業で関わるでもないのに。たった1回のことをずっと覚えていたのですから。

いろんなルールの1つが、学校を去らねばならなくなるということだと思います。

話を聞くと、教員という存在でいい奴だと思ったのは僕が初めてだそう。(本人の言葉はもう少しマイルドです)
僕の方も、そう言ってもらって光栄です。
と伝えました。

学校を辞めるということに、良いも悪いもないですし、人それぞれ好きに行動すれば良いと思います。でも個人的には、去らずに済むように行動してほしかったです。

せっかく再会できたのに、さよならを言わねばならないのは辛いですね。また、寂しい思いをしました。

※写真は下北沢のザ・スズナリ。観劇する機会があり、初めて訪れました。

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