見出し画像

素人がポッドキャストを300回以上配信して分かった"聴かれるための3つのコツ"

ぼくは、夫婦関係に特化したポッドキャスト配信をしているのですが、気がつけば一年以上続けていました。

ブログと違ってポッドキャストってネットに情報が少ないんですよね。

続けるコツや聴かれるための工夫をホントに手探りで進めてきた1年間で、まだまだ再生回数は多くはないですが、今の自分がこの1年間で学んだことをシェアしたいと思います。

はっきりいって再生数も多くない番組ですが、それでも1年以上続ける中で「聴かれるためのコツ」がうっすらと見えてきたなと感じています。

ポッドキャスト配信にちょっと興味があるけど、実際どうなの?
今まさにポッドキャストをやっているけど、続かなくて辛い...

といった方の参考に少しでもなれば幸いです。

1年間の配信結果

ぼくはポッドキャスト配信アプリAnchor を使って、Spotify、Apple Podcasts、Google Podcasts、Anchor などのプラットフォームに配信をしています。

ブログと違って、一回の収録と配信で複数のプラットフォームに届けられるのはいいですよね。

1年間のトータル再生数は約2万回、1週間あたりのユニークリスナー数は195人です。

スクリーンショット 2022-02-01 8.55.35

放送スタートからの再生数のグラフはこちら。

画像2

リスナーのプラットフォーム割合はこちら。圧倒的にSpotifyが多いですね。

画像3

そして、こちらはリスナーの国別の割合です。びっくりしたのは割合は少ないけれど、日本以外の国の人がこんなにも聴いたことがあるってことです。

画像5

画像5

Netherlandsってどこ?って思って調べたらオランダでした。

画像6

画像7

Twitterで放送をシェアするようになってから、視聴国数が増えたような気がします。割合は少ないけれど、こんなにもたくさんの国に届いているんだと思うと嬉しいですよね。

スタートから半年後に停滞期に入る

ポッドキャストを始めて半年までは、再生回数は順調に上がっていきました。だけど、半年目以降に停滞期に入ってしまったんです。赤丸で囲ってある部分ですね。

画像8

なんだかいつも同じことを話しているような気がして、発信内容に自信を失っていたんだと思います。

あと、単純にネタ切れで話すことがなくなってきたっていうのもあります。この頃は続けていて辛かったですね…

特に12月になってからリモートワークも減って、ネタ作りと配信時間が少なくなり、配信頻度を毎日から週に一回に落としました。

そうしたら、再生回数もガクン! と落ちたんですね(下の画像の赤丸部分です)。コンテンツの質が良ければ配信頻度が少なくても放送を楽しみにしてくれるのでしょうが、そうでもないのでリスナーさんの「毎日の習慣」からぼくのPodcastが抜け落ちたんだと思います。

コテンラジオが週一回配信でも日本で一番聴かれるポッドキャストなのは、その圧倒的なコンテンツ力なんでしょうね。

実際にぼくの放送を聴いてくださっている方からも、「習慣から抜けた」というお話を直接聞き、まずいなと焦り出したのはこの頃からでした。

画像9

1.コンテンツの質向上と継続が停滞期を抜け出すきっかけになった

1月に入ってから、ぼくはコンテンツの質と配信頻度を上げることにしました。

今までは、過去に読んだ本やぼくの経験からの学びをシェアする形でしたが、1月からは夫婦関係に関する専門書を読み込み、その解説をする放送を増やしたんです。

Youtuberでビジネス書の解説をする方って多いですよね。

あれに近いですが、ぼくの場合、専門書の解説に加えて、ぼくの経験、そしてぼくに夫婦関係のご相談をしてくださる方の経験や悩み(個人情報はもちろん出しません)もプラスしています。

Youtuberのビジネス書解説はテンポよくすいすい進みますが、ぼくの場合はコッテリというか、妻との関係に悩む方に寄り添うように、真剣に誠実に話をするように意識したんですね。直接語りかけるように。

そうしたら、再生数が過去最高にまで増えたんです。

画像10

3ヶ月間のデータを見ると、緩やかですが1月に入ってから再生数が復活していることが分かります。

画像13

明らかにコンテンツの質と再生数が相関しているんですよね。

あたりまえですけど、ただ思いついたことを話すだけでも聴かれるのは芸能人だけですよね。彼らは圧倒的なファンを抱えていますから。

2 . 「noteを読まれるためのヒント」が参考になった

参加している文章サークルで「記事冒頭でいかに読者の心を掴むか」が大事というお話を聞き、ポッドキャストで応用してみました。

ポッドキャストって、冒頭の数分で離脱することが多いんです。

ぼくの第1回目の放送なんて、なんと開始13秒! で半分のリスナーが離脱して、10分後にすべてのリスナーが離脱しています(下画像の赤丸)。悲しすぎる…

あまりにひどいので録り直ししようかと思いますが、なにも考えずにやっていた頃はこんな感じでした。

スクリーンショット 2022-02-01 9.49.00

その後、冒頭の自己紹介や、話す内容のおおまかな説明を工夫するようにしたら、離脱率は下がってきたんですね。

なんとかすべてのリスナーさんが最後まで聴いてくれるようになって、冒頭の離脱率もぼちぼち抑えられるようになってきました。

スクリーンショット 2022-02-01 10.57.37

3. 素人だからこそ”狭く深く”刺す

1話あたりの平均再生数は51回なので、ポッドキャストの中では全然聴かれていない方だと思います。

でもですね、狭くてニッチな内容だからなのか、リスナーさんに深く刺さるようで、ぼくがnoteサークルでやっている夫婦関係アドバイスの参加者のほとんどは、ポッドキャスト経由だったんです。

声によってその人の人柄って伝わるじゃないですか?おそらく、ポッドキャストの方がブログよりも発信者への親近感が強く起こりやすいんだと思うんです。

ぼく自身もそうなので、その感覚がなんとなく分かります。

リスナーさんの中には、全200話を3回リピートしたという方もいらっしゃってびっくりしました。こんな無名な人間の話を何十時間も聴きたいと思ってくれるのかと。

たぶん、世の中ってぼくらが思っている以上に多種多様なニーズがあると思うんです。そして、それらのニーズを満たせる提供者も実はたくさんいるんだと思います。みんなそれを表に出していないだけで。

このあたりの話は松井博さんのこの記事が参考になりました。

妻との関係に悩んでいる男性は世の中にたくさんいて、解決方法や寄り添ってくれる「仲間」のような存在を探し続けている。

そして、ぼくは同じ経験者として、その「仲間」になりたいと思って発信を続けている。

そのめちゃくちゃ狭くて深い部分で、ぼくとリスナーさんは結びついているんだと思います。

その結びつきがあたたかく、生きている実感さえ感じられるから、ぼくはまだまだ無名な自分のポッドキャストを続けているのかもしれません。

ぼくのような無名な人間がポッドキャストを始める時は、自分が好きで得意な分野(熱く語りたくなるようなこと)を、たとえニッチであっても続けるといいんじゃないかなって思います。

この人のポッドキャストが聴きたい!

ぼくが1年間のポッドキャスト配信で学んだ「聴かれるためのコツ」は以上ですが、「この人がポッドキャストに力を入れたら絶対面白い!」という方がお二人いらっしゃるんですよね。

お一人目は、マレーシアから世界の教育事情をお届けしている野本響子さん。

以前、stand.fmをやられていて楽しみに聴いていたのですが、今はもうやられていないようです。

「野本さんと息子さんのお二人」でポッドキャストをやられたら聴きたい人が多いと思うんですよね。ぼくはすごい聴きたいです。

世界の教育事情や、息子さんが今現在どういう教育を受けているかとか、日本と世界についてどう思っているかとか、お二人の意見を聴いてみたい!

「日本にいる子育て中の親」で「日本の教育に不安を感じている人」をターゲットに、日本の外での教育、日本の中での教育。その二つに対して最適解を探し続ける番組を作ったらめちゃくちゃ聴きたい人多いと思うんです。

最近、野本さんの記事がどんどん鋭くなっていて、このあたりのお話とかもマレーシアで暮らす息子さんの考えもお聞きしたいです。

ポッドキャストは炎上しにくいと言われているから、記事では書けないようなもっと深い本音のご意見も聴いてみたい!

お二人目は、「一日一つ、中国にまつわる何かを言語化する」をコンセプトに毎日noteを書かれている華村さんです。

「華村さんご夫婦」のポッドキャストが聴きたい!

日本語と中国語を交えながら、中国について思うこと、日本について思うこと、夫婦について思うこと、そんなことをお二人が自然体で話されるのを聴きたい!めっちゃ聴きたい!

そしてときには、華村さんのエモい記事をポッドキャストで聴きたい!めっちゃ聴きたい!

つい熱くなってしまいましたが、「中国に住む日中夫婦であり、高い言語化力の保持者」というとてつもない希少性を持つ華村さんは、きっとPodcastでも活躍するはず!

と、一方的なラブコールを送って、この記事を終わりたいと思います。

ポッドキャストについて、また思うことがあれば記事にしようと思います!

この記事が参加している募集

#わたしとポッドキャスト

3,435件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?