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そこにしびれる、憧れる!夫を同じフィールドに引き込むのだ!

夫が妻との約束を守らない。

「家庭と仕事では重みが違う」と言い放つ。

なぜなのか?

その理由を昨日の記事で書きましたが、今回はもう一つの理由についてです。

それは「夫の共感度(=リスペクト)は妻の稼ぎ次第」ということ。

「妻の稼ぎが低いと夫は妻に共感しないの?ありえなくない?」

と思いますよね。

でも、データとしてこれは裏付けられています。調査では、妻の収入が夫に近づくにつれ妻への共感度が上がることが確認されました。

身もふたもない話でもう聞きたくない人もいるかもですが、もうちょっとお付き合いください。

これは仕事に置き換えてみるとよくわかる話で、営業チーム内では高い売り上げを上げる営業マンは高く評価されますよね?

でも、同じオフィスの中の品管(品質管理担当者)が彼を高く評価しているかというと、そうでもないと思うんです。

(いつもムリな仕事ばかり持ってきやがって、誰が尻拭いしてやってると思ってんだ。いい気になんなよ)

なんて思う人だっています。ボーナス査定も成績のいい営業マンと売上を立てられない品管では大きく差が開きます。

同じ企業にいながら対立は深まり、営業がどれだけ成績を上げようが、品管がどれだけ不良品を抑えようがお互いをリスペクトし合う日はやってきません。

なぜなら、彼らは違うフィールドで戦っているからです。営業のフィールドで求められるミッションは高売上と高利益。品管のフィールドで求められるミッションは安全な納期と安定した品質です。

ぼくはどちらの職種も経験しましたが、まあ分かり合えない分かり合えない!ぶつかってばかりでしたね。

営業職の時はぼくが若かったこともあって、品管の人間がぼくの仕事を後回しにしたり、ちょっと顔を出すと説教されたりするんですよね。

役に立つ話もありましたし、人間関係の勉強にもなりましたが、要は「俺は(成績がいいからといって)お前のこと、認めたわけじゃねえからな」ってことなんですよね。

また品管職の時は営業がめっちゃ高飛車な態度で来るんですよね。「できるっしょ?(納期に)間に合うっしょ?」みたいな。細かいスケジュールの話をすると粗探しするんで話にならないし。

理解を示そうとする営業もいましたが一握りで、ほとんどは共感するふりして要求を飲ませようとする魂胆が丸わかりなんですよね。ほとほと嫌になりました。

そんな風に人は(特に縄張り意識の強い男性は)違うフィールドにいる人間を軽視し、同じフィールドにいるデキる人にリスペクトを感じるようにできています。

これを夫婦関係に応用したのが「夫から妻への共感度は妻の収入に比例する」という話なんです。

理論的には理解できますよね。

とはいえ、夫がフルタイムで妻がパート(or 時短 or 専業主婦)の場合場合、まあ簡単に収入の差は埋まらないわけです。

では、どうするか?

フィールドのチェンジです。夫を妻のフィールドに引き込むんです。

品管をバカにしてた営業も、いざ自分が品管に異動になればそうはいきません。必死に品質管理を学び実践するなかで、品管の重要性を理解していきますよね。

夫婦もそうなんです。夫が家庭というフィールドに異動になることで、家庭業務の大変さを理解し、ファミリーマネージメント部門長である妻へのリスペクトが自然と高まっていきます。

ぼくの場合、三男が生まれる前の2週間を3歳だった双子の長男次男と3人だけで過ごしたのですが、その時の現場経験がめちゃめちゃ活きています。

妻は家族の栄養管理のために、茹でたブロッコリーと鶏ハムを毎回手作りしており、ぼくも真似してやってみたんですがこれがまあ大変大変!

茹で時間が足りないと鶏ハムは赤いままだし、茹でブロッコリのストックはすぐに切れるので、また作らないといけないし、朝昼晩の毎食全部用意しないといけないし、家事中に子供たちがケンカしてるとイライラするし……。

妻が三男と退院したあとも、3ヶ月間の育休を取っていたぼくは慌ただしい日々を送っており、ある日妻の前で泣き出してしまいました。

「怒りたくないのに子供たちに怒ってしまう自分が嫌だ……。」と。

その頃から、ぼくのメインフィールドは職場から家庭へとシフトチェンジしました。

仕事で稼ぐのは当たり前。子供を生かすための育児の方をメインバトルフィールドにすべきだと、直感的に感じるようになりました。

だからぼくは妻に大きなリスペクトを感じています。

あれから6年。妻は料理の腕をめちゃくちゃ上げ、プロ並み(とぼくは思ってる)のご馳走を毎晩披露してくれます。

ぼくは料理では妻にかないません。ぼくにできないことを平然とやってのける。そこにしびれる。憧れる。

稼ぎ手と主夫の両方を体験したからこそ、妻へのリスペクトが生まれたんだと思うのです。

夫から妻へのリスペクトが低いのならば、同じ部署に異動させ仕事を引き継がせることで変わるんじゃないかなと思うんです。

それから、「見えない家事」と呼ばれるものを可視化することで妻へのリスペクトも上がるかと。

例えば、こないだうちの妻は子供たちが通う小学校に自転車を2台持っていったんですね。小学校で自転車講習があるのですが、講習で使う自転車が足りないため、保護者に対して「自転車を貸してほしい」とアナウンスがあったんです。

ただ、自宅から小学校まで自転車を持っていくって、まあ大変じゃないですか。全然集まらなかったそうなんですね。

うちは双子なので2台持っていけば足しになるんじゃないかということで、妻が平日の午後に車に積み込んで持っていったんです。

これはボランティア精神もあるんですが、それだけじゃなくて「学校に恩を売っておく」ことで「先生から子供へのあたりを柔らかくする」ことも妻の狙いだったそうです。

教師も人間ですから自分を助けてくれる人(とその子供)のことを悪くはしないですよね。ぼくの祖母は小学校の教師をしていましたが、協力的な家庭に対しては仲間意識を感じている様子を間近でみていました。

そんなことを妻が話してくれたのですが、「見えない家事」を可視化し、そこでの「実績」をシェアすることでも妻へのリスペクトって生まれてくるんですよね。

夫を妻のフィールドに引き込む。もし、よろしければ試されてみてください。

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この話はポッドキャスト「アツの夫婦関係学ラジオショート」でもお話ししています。noteとは少し内容が違うので、通勤や家事のお供にぜひどうぞ!

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