人生の優先順位を間違えていないか?「夫婦の幸福」というルービックキューブの解き方。
妻との関係はなぜ悪化するのか?その原因の一つに「誤った人生の優先順位付け」がある。人生の優先順位付けとは何か?どうすれば妻との関係を改善できるのか?詳しく解説します。
夫婦関係が悪化する男性の共通点
夫婦関係が悪化した男性にはいくつかの共通点があるが、そのうちの一つが「自分本位な生き方」をしてきたことだ。
家庭の犠牲の上に成り立つキャリアの追求、そのための長時間残業、長期出張、国外への転勤。そして、趣味の追求や人付き合い。これら一つ一つは悪いことではないが、それらの行動が妻に負担をかけていることに見て見ぬふりをし続けた結果、夫婦関係は悪化していく。大切に扱われていない実感が蓄積された結果、妻の心は夫から離れていくのだ。
僕自身、双子育児が辛すぎて逃げ出すように社員旅行や海外出張に参加していた。仕事という大義名分があるため妻も文句を言いにくく、静かな不満が積もり続け、僕らの溝を作るきっかけの一つとなったのだ。
こちらは離婚までの同居期間データ。10年未満が過半数を超えることから小さな子どもがいることが予想される。また、同居期間20年以上の離婚率は年々上昇している。20年といえば子どもが巣立ち手が空いたタイミングだ。恨みが積み重なった結果としての早めの熟年離婚が増えていることがうかがえる。
このデータは離婚後の親権に関する資料。女性の年齢別にデータは分かれており、妻の年齢30〜34歳時点での離婚が最も多く、妻が親権を取ることが一般的であることが分かる。このデータからも子育て世代の離婚が全体の6割を超えることが分かる。
離婚理由の一位は「性格が合わない」だが、あまりにざっくりしたこの項目は見直した方がいいと思うし、このリサーチは1998年でストップしている。あまりにデータが古すぎる。
「性格の不一致」の背景にあるものは何なのか?ぼくは「思いやり不足」なんじゃないかと思う。性格が完全に一致する夫婦なんていないし、意見が合わないのは夫婦のデフォルト仕様だ。違う人間なんだから当然だ。意見はすり合わせるものではなく理解し合うことで歩み寄るものだ。
妻との関係が悪化する人間が陥るトラップもここにある。恋愛感情の消滅とともに、相手に対する「思いやり」を忘れたり、相手の苦しみを見て見ぬふりをする。その結果、夫婦の溝が深まっていく。
では、なぜそんなことが起こるのか?そこには4つの理由が存在する。
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