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妻を”これ以上”怒らせない謝り方とは?

いつの頃からか、ぼくは妻が怒っている時に”これ以上”怒らせないように場をうまく収めることができるようになっていました。

いつからなのかはっきり覚えていませんが、多分、三男が生まれてしばらくしてからかもしれません。

妻が”これ以上”怒ってしまうケースには法則があり、妻を”これ以上”怒らせないようにするためにも法則があることに気がついたんです。

どうすれば妻の怒りを収めることができるのか?

どうすれば妻から(この人は分かってくれている)と思われるのか?

今日はそのことについて書いてみたいと思います。

妻が”これ以上”怒ってしまう法則

「なんで、こんなことしたの?」
「なんで、これやってないの?」
「これ、すごく嫌だったんだけど?」
「もう、こういうのしてほしくないの」


妻からこんなことを言われたことはないでしょうか?

家事や育児に関することや、もっとささいな(と大きな声では言えないけれど、本当はぼくら男性がそう思うような)ことについて、妻から非難されたり怒られた経験って、たぶん多くの男性があると思うんですね。

ぼくも数えきれないくらいあります。

ぼくの仕事や家事が忙しくて自分のキャパを超えそうな時に、妻から突然何かを言われてその意味がちょっと分からない時に(何度が質問をしないと分からない話とか)、イラッとしてしまうんですね。

(もうちょっと、具体的に言ってよ)とか

(前提条件が分からない状態でその話をされても理解ができないよ)とか

(その話って前後の文脈が切れているよね?推測しようがないよね?)とか

そういう時って、「ん?どういうこと?」とつい語気強めにイライラしながら言葉を返してしまったりするんですね。

すると、妻としては(え?なんで怒ってるの…?)と落ち込んでしまったり、妻もイラッとしてしまったりするんですね。

そこでさらにぼくが「ちょっと、どういうことかよく分からない」とか「今は無理だよ!」などさらに語気強めにイライラしながらボールを打ち返すと、「もういい!」と妻は機嫌を悪くするんです。

きっと同じような経験をした男性っていると思うんですね。

(意味の分からない話をこのタイミングでする方が悪いだろ)とか

(どう考えてもこの忙しいタイミングでそんな話聞けないだろ)とか

そんなことをどうしても思ってしまいますよね。

だけど、どこかのタイミングでぼくは気がついたんですが、妻はぼくが怒っていることに怒っているわけじゃなかったんです。

話を察してくれないことに怒っていたわけじゃないんです。

話を聞いてくれないことに怒っていたわけでもなかったんです。

ぼくが妻の言葉をきちんと受け止めなかったこと、ぼくが妻の言葉を強い感情で打ち返してしまったことに寂しさを感じ、その寂しさによって”これ以上”自分の心が傷つかないように、怒りの感情が反動として湧いてきたんです。

だから、妻が”これ以上怒ってしまう”原因は「寂しさを打ち消すための感情調整」なんだと思うんです。

そして、妻が”これ以上”怒ってしまう時の法則は、「妻が感じた寂しさをぼくが気にかけないとき」だったんです。

妻を”これ以上”怒らせない法則

となると、対応はとてもシンプルで妻の感情に注目すればよかったんです。

妻から「あの時のあなたのこういう言い方が嫌だった」と言われたとき、以前のぼくは「いや、忙しかったんだよ」とか「ちょっとどういうことか分からなくて」なんて言っていたんですね。

色々言いたいことはあるんですが、こういうことを言うのをやめたんです。

その代わりにこう伝えることにしたんです。

「嫌な思いをさせてしまってごめんね」

「寂しい思いをさせてしまってごめんね」

傷つけてしまった妻の感情に謝るようにしたんです。

謝るというより、寂しさを感じ、その反動として怒りが湧きやすい状態になっている妻の感情の「調整」をするイメージです。

妻が”これ以上”怒ってしまう理由は、さらなる怒りが湧いているから。なぜ怒りが湧いているかというと、傷つけられた自分の心をリカバリーするための「調整」として怒りの感情を心が利用しているから。

ならば、その根源にある「傷つけられた心」に注目する必要があると思ったんです。

妻の心を傷つけてしまったこと、寂しさを感じさせてしまったこと。怒りの感情の裏にある孤独感に注目し、その感情に寄り添うようにしたんです。

すると、不思議なことに妻の怒りは収まり、むしろ逆に(私の気持ちを分かってくれている)と思ってくれるようになったんです。

これにはちょっと驚きました。

さらに、妻の感情に寄り添う発言をしたあとに、「あの時は、ちょっと余裕がなかったんだ」とか「仕事が忙しくてイライラしちゃって」とか「ちょっと話の前後の流れが分からなかったんだ」と妻に伝えても、妻からネガテイブな反応が返ってくることはなかったんです。

逆に「そうだったんだね。私も気をつけるね」と優しい言葉をかけてもらえることもあるくらいなんですね。

”内面的感情”に注目したコミュニケーション

きっと、同じようなことは日常生活の中にたくさんあると思うんです。

うちは7歳児が2人と3歳児が1人(しかもみんな元気いっぱいな男の子!)がいるので、精神的に余裕がないことが多い生活でキャパオーバーになることが本当にたくさんあるんですね。

ついついお互いに感情的になってしまうことがありますが、その時の”怒り”の感情って表層的なものでしかなくて、本当はその下に本音があるんですよね。

その本音を解きほぐして、その内面的な感情に寄り添うコミュニケーションをお互いに意識することで、夫婦関係はもっと楽になるんだなぁと思うんです。

◇◇◇

夫婦関係に関するポッドキャストをやっています。男性向けの内容ですが、ご夫婦で聴いていただけるとものすごく嬉しいです。

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