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前提条件を積み重ねろ!夫婦が育児方針をすり合わせる2つのポイントとは?

子育てをめぐって夫婦で意見が分かれることってありますよね。

習いごと、受験、いじめ対応、通院などなど。育児をめぐる決定事項はいくつもあります。

夫婦の意見が異なるとなかなか決まらず、決まったとしてもモヤモヤすることもあるかと思います。

こういったとき、どうすればいいのでしょう?

ぼくは、二つのポイントが大切だと思っています。

それは、「共通体験の積み重ね」と「相手が言い淀む瞬間を逃さない」です。

今朝のVoicyでもお話ししているので、ぜひ合わせてお聴きください。

ーVoicy


共通体験がトピックの「前提条件」を作る。

妻と会話が噛み合わない時、二人の会話の前提条件が食い違っていることが多いです。

これは前回放送の「アツの夫婦関係学ラジオ」で、ゲストのかもめさんがわかりやすく話してくださっているので是非参考にしてください。

ーVoicy

ーSpotify

我が家の例で言うと、こないだうちの次男が発熱したんですね。妻が病院に連れていこうか悩んでいたのですが、ぼくは「高熱じゃないからただの風邪では?病院でウィルスもらうより家で休んでた方がいいんじゃない?」と言ったんです。

ですが、妻はこう言いました。

「高熱ではないけど、溶連菌の可能性がある。溶連菌の場合、抗生物質を飲まないと治らない。だから病院に連れて行きたい」

結果、次男は病院に行き、検査の結果、溶連菌であることがわかりました。

妻から「病院に連れて行くか行かないか」の相談を受けた時、ぼくは次男が「単なる風邪である」という前提条件に立っており、妻は「溶連菌の可能性がある」前提に立っていました。

ぼくらの子供たち(9歳、9歳、5歳)は過去何度か溶連菌にやられており、盛大なマーライオンブラザーズを何度か目撃しています。

これが3頭です。

ぼくと妻が一緒にマーライオンブラザーズ体験(?)をいくつも重ねているため、(そうか、またあの地獄の日々は嫌だな……。病院に行った方がいいな)とぼくも思えたんです。

これが共通体験によって構築される前提条件です。

共通体験の数が多ければ多いほど、話し合いの土台となる前提条件が重なるようになり、会話がスムーズに進むようになります。

妻が言い淀む瞬間を逃さない。

次に大切なポイントが「妻が何か言いたそうにしている瞬間を見逃さない」です。

何か言いたいけど言えないシチュエーションの背景には、否定される恐怖言語化への不安伝達可能性への不安などがあります。

簡単に言うと、(この人に否定されたらどうしよう、怖い)とか、(なんかうまく言えないけどイヤ、なんでイヤかわからなくてモヤモヤする)とか、(この人に話しても伝わるかな?伝わらないと説明がめんどくさいな)とかです。

怖い、不安、めんどくさいと感じると、説明したくなくなっちゃいますよね。

それがいい悪いじゃなくて、そうなるのが自然な人間の反応です。

言い淀んだところを見逃すと、妻は「夫から人間性を否定された」と感じ、さらに気持ちが言えなくなり、恨みがたまり、何にでも反対し、ますます夫と意見が合わなくなり、一方的な嫌悪感を倍増させていきます。

なんて自分勝手な!と思うかもしれませんが、そうなってしまうので仕方ありません。

では、どうするか?

「その瞬間」を見過ごしてはいけないんです。

妻が何か言いたそうにしている。ここでこっちが意見を押し通すこともできる。だけど、そうしてはいけない。

「どうした?なにか気になることある?どうしようか?」

優しく思いやりを持って声をかけるんです。ぼくらもそうでしたが、女性は男性が思うよりも否定される恐怖を感じており、意見を引っ込めてしまうことがあります。

逆に言うと、ぼくら男性は思っている以上に、女性にとっては強い態度に出ているように見えるということです。

先ほどの次男発熱の話で言うと、ぼくが「ただの風邪では?」と言った時、妻は何か言いたそうに口をつぐんだんです。

こういった時、妻はぼくとは異なる意見を持っているのですが、否定されることが怖かったり、自分の意見をぼくを傷つけることなく伝える自信がないことが多いんです。

今までこういった場面で妻の意見を拾い上げず、関係性がギクシャクしたことが何度もありました。

だから、ぼくは「妻が言い淀む瞬間を逃さない」ようにしているんです。

「どうしようか?病院連れて行った方がいいかな?どうなんだろう?どうしようか?」

と、妻の気持ちをほぐし、自然と意見が出てくるような空気をあえて醸成しました。これは声色がとても大事なので、実際に声に出しているVoicyを参考にされてみてください。

妻が言い淀む瞬間というのは、柔らかな本音を話そうとしてくれているサインだと思うのです。そのサインを見送らず、優しく受け止めてください。

それはあなたが知らない、もしくは忘れている前提条件(ぼくにとっての溶連菌みたいに)かもしれません。

共通体験を重ね、妻の言い淀む瞬間を見逃さず、柔らかな本音の受け止めを重ねていけば、二人の前提条件は重なり合い、コミュニケーションにおける葛藤は減っていくはず。(マーライオン体験も繰り返されないはず)

少しでも参考になれば幸いです。

ーあとがき

ちなみに、次男は先週金曜に発熱し、翌月曜に元気になりました。3連休で彼の大好きな姫路城と大阪城に行く予定だったのですが、行けないとわかった金曜の朝、30分間大号泣で嘆き悲しんでいました。寒い時期の家族旅行は体調崩しやすいから危険ですね……。

今度こそ……!待ってて姫路城、あと大阪城!

ー今回のVoicy
(Voicyオリジナル放送は平日火曜〜金曜6:15AM)

ポッドキャスト「アツの夫婦関係学ラジオ」の深掘りニュースレターも配信しています。よろしければこちらもどうぞ。夫婦関係への向き合い方を深く知りたい方向けです。

ー夫婦関係学ニュースレター


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