見出し画像

英語学習継続のヒントは”発音レッスン”にあるのかもしれない。

語学学校ブライチャーで発音を習い始めてから6ヶ月が経ちました。

振り返りのために、この6ヶ月での変化を記しておこうと思います。

結論から言うと、すごくよかったです。

今までつまづいていた原因を知り、ステップバイステップで乗り越えることができています。

英語学習に興味のある方、発音を習うことに興味がある方の参考になれば幸いです。

6ヶ月前、ぼくは英語初心者向けのポッドキャストVOAが全然聞き取れず、何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。

YouTubeやNetflixで英語動画を見ても何を言っているか分からなかったのですが、ある時、英語字幕を読めば理解できることに気がついたんです。

字幕を見ると簡単な英語なんです。ぼくでも理解できる簡単な英語なんです。

だけど、それが「音」になると理解できない。

なぜなんだ?

ぼくの頭の中で、「音」と「言葉」が一致していなかったからです。

その言葉の「音」を正しく理解できていなかったんです。

読めるけど聞けないならば、聞けるようになろう。

聞けるようになるには正しい「音」を学ぶ必要がある。では、「音」を学べる発音を学んでみよう。

そんな流れでブライチャーのPPクラス(フォニックスと発音のクラス)を取ることにしたんです。

でも、最初の授業では先生の言っていることが5%しかわからなかったんです。これはかなり落ち込みました。

そもそも、英語の発音がわからないのに、わからないその英語で発音を習うなんて無理があるんじゃないかと思ったほどです。

2回目の授業では思ったように発音ができなくて、本気で泣きそうになりました。いや、ちょっと泣いてたかもしれません。

先生は何の苦もなく流暢に発音できるのに、なんで同じことができないんだろう?同じ人間なのになんでこんなに違うんだろう?

何度も簡単な英語で質問しまくってわかったのですが、口周りの筋肉の動かし方や唇や舌の動かし方が日本語とまったく違うんです。

母音のaは満面の笑顔のような表情で発音するとか、同じく母音のeは唇を横に引いた笑顔のように発音するとか、もう本当にまるっきりイメージと違うんですよ。

それから、単語のアルファベットをそのまま読むなとも言われました。単語ではなく音で覚えるのだと。

どういうこと?と思ったのですが、ぼくらってローマ字読みで読む癖がついていますよね。

でも、当たり前ですが英語とローマ字って違うんですよね。そんなことにすら気がついていませんでした。

「wedsnesday」を「ウエドゥネスデイ」って覚えるみたいに。

それから複数の単語をつなげて読むこともあるので、それも単語だけ見ていては聞き取れるようにならなかったです。

「good all days」という単語を「ぐどぉるでいず」と読むように。

おそらく言語って、音が最初にできて、その音に言葉(アルファベットの集まり)を当てはめていったんだと思うんです。

話し言葉ができてから、書き言葉が生まれたはず。

だからアルファベットの集合体の単語をいくら眺めても読めるようにはならなくて、原始的なレベルでの理解、つまり「音」を「音」として学ぶ必要があったんです。

フォニックスの授業を受ければ受けるほど、「音」と「単語」のそんな関係性がぼんやりと見えてきました。

最初の1〜2ヶ月は復習だけじゃなく、授業冒頭のプラクティス(口の筋肉を動かすための準備運動)も毎日やっていました。

これが「英語表情筋肉」を作るのに、とても役立ちました。発音レッスンって筋トレなんだなってしみじみ感じたんです。

同じ先生に固定することで、自分の進捗をわかってもらうようにしたこともよかったです。

先生は基本的にめっちゃ厳しいのですが、進歩があるとものすごく褒めてくれるんです。

「以前は1%だったけど、今は50%に上がってる!すごい!たくさん練習したでしょ?すごくいいよ!でも、100%目指して頑張ろう!きっとできる!」

2〜3ヶ月目あたりからそう言ってもらえるようになり、ぼくのやる気も持続するようになりました。

先生の指導は緩急が絶妙で、ぼくが少しでもダメな時は容赦なくダメ出しをするのですが、いい結果を出せた時はものすごく褒めてもくれます。

これは今でも継続の大きなモチベーションになっています。

3ヶ月が過ぎるくらいから、以前はさっぱりわからなかったポッドキャストVOAがなんとなく聞き取れるようになってきました。

すべてはわからないけど、自分が興味のあるトピックなら60〜70%は分かるようになりました。

それから、英語ポッドキャストや動画を聞いていて(この人、発音めっちゃ上手いな)と思うようにもなりました。

ネイティブなんだから発音が上手いのは当たり前なんですが、「正しい発音」を「耳」で理解できるようになってきたから、そう感じられるのだと思います。

次に授業の頻度ですが、できる限り毎週受けるようにしていました。

実は2年前にブライチャーの授業を一度だけ受けたことがあったんです。

継続しようと思っていたのですが、仕事の忙しさにかまけて「次の授業」を予約しなかったんです。

あと、英語を学ぶ理由が強くなかったことも原因でした。

今回はとにかく続けようと思い、何も考えずに次の授業を予約し続けました。

宿題が毎回出るのですが、しっかり練習すれば上達し、その上達が先生に伝われば褒めてくれるので、その嬉しさも継続のきっかけになったと思います。

年末年始などやむを得ないケースを除き、毎週授業を受けるようにしました。

筋トレって一回やっただけで筋肉はつかないですよね。

毎回決まった時間と決まった量をこなさないと筋肉はつかない。

発音も同じだったようです。

ぼくは話す時に口をモゴモゴさせる癖が元々あり、さらに口を大きく開けて笑うことも少ないので、表情筋が弱かったようなんです。

口の中の筋肉(そんなものの存在を意識したのは生まれて初めてでしたが)や頬の筋肉が何度も痛くなりましたが、着実に鍛えられている実感はあります。

5ヶ月目を過ぎてから、日本語を話す時も自然と口周りの筋肉を動かすようになりました。

口を横に大きく広げたり、笑顔を作るように頬の筋肉を上に吊り上げたり、日本語を話す時もそうした方が話しやすくなっていったんです。

おそらく滑舌がちょっとよくなっていると思います。

発音なんて5〜6回授業受けたら終わるだろうなんて思っていましたが、毎週6ヶ月間受けても、まだまだ終わりません。

でも、着実に上達していると思います。

今までまったく聞き取れなかったポッドキャストや動画が、50%は聞き取れる。

自分が興味のある分野なら60〜70%は聞き取れる。

6ヶ月経った今、不思議なことに「英語の音を聴きたい……!」と体が渇望する時があるんです。

何を言っているか意味不明だと思いますが、今までは英語ポッドキャストも動画も、理解できない呪文を聴き続ける苦行でしかなかったんです。

お坊さんの念仏を毎朝30分間聴き続けるなんて続けられないですよね。ぼくにとって英語を聞くとはそういうことだったんです。

でも、今は完全じゃないけど理解ができる。英語話者の話が断片的にだけど理解ができる。

そうなると、もっと知りたい!という欲望が湧いてくるんです。

彼らが何を言っているのかもっと理解したいと思えるようになってくるんです。

英語力上達のためには圧倒的なインプットが必要だと言われますが、お坊さんの念仏じゃ続けられないですよね。

発音を習ったことで、お坊さんの念仏が意味のある「言語」に変わったんです。

だからもっと聴きたい!と思えるようになったんです。

このマインドチェンジがインプットへの渇望を生み、インプットを増やす原動力になったのだと思います。

英語を学ぶモチベーションも、英語を好きになるきっかけも、もしかしたら「発音学習」にあるのかもしれません。

語学学習を通じた変化は定期的に書いていこうと思うので、また読んでいただけると嬉しいです。

(少しでも面白かった、参考になったという方はいいねやシェアやフォローをいただけると、とっても嬉しいです!)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?