まとめは私の解釈にすぎない。 【備忘録】

高校の先生として出会った方と今日おはなしした。
僭越ながら、何らかの繋がりがあるように感じている。

話した内容を備忘録として記す。


テーマ
探究活動の会議における伴走の仕方について
背景(ある会議)
① 会議で意見が出ない
② 伴走者が変化や結果が出ないことに対して焦る
③ 伴走者が探究者に選択肢を提示し、選ばせる
④ 伴走者の想定内で変化が起きる。
⑤ 伴走者が探究者の変化に対し、自身の想定を超えなかったと不満を持つ
⑥ 振り返りと称して、探究者に問題点を丸投げする
高校授業における対話の順序(例:物理)
① 問題が提示される
② 公式等を用いて解答を導く
③ 答え合わせをする
④ 解説を読む
⑤ 不明点を教員に質問する
⑥ 自らの解答を導いた過程を教員に述べる
⑦ 教員が生徒に問いを投げる
⑧ 生徒が問いに対する意見、考察等を述べる
⑨ 上記の⑦,⑧を繰り返す
⑩ 教員の考える解答法を述べる

備考
⑥:生徒の思考過程に口を挟まず耳を傾ける
⑦:問いの内容や方向性は個人により変動する(一定、経験値に依存する)



探究活動や会議への応用
① 探求活動・会議の目的を設定する
② 本日の目標を設定・確認する
③ 探究課題や議題を設定・確認する
④ 課題に対する一案を他メンバーに対し提案する
⑤ 他メンバーが提案者に対し問いを問いを投げる
⑥ 提案者が問いに対する意見、考察等を述べる
⑦ 上記の⑦,⑧を繰り返す
⑧ その他の案を④~⑦の手順で検討する
⑨ 採用案を決定する
⑩ 各自の役割(タスク)を決定する

備考
③:事前に代表者・伴走者が設定するかに関しては、変動
④:生徒の思考過程に口を挟まず耳を傾ける
⑤:問いの内容や方向性は個人により変動する(一定、経験値に依存する)
 

参考図(筆者作成)

対話の構造(図).001

2つのリーダーシップ論
伴走者の行う解釈提示は2種類ある
① 提案者の案(意見)をまとめる
② 案に対する解釈・意見は述べず、伴走者自身が実践する
(このとき提案者の意見に対しては肯定する)

①は言葉で解釈を提示する【共創型】
②は行動で解釈を提示する【棟梁型】



生まれた問い 
探究や学習に対する意欲(熱意)の差にはどのような背景の違いがあるのか
背景
学ぶ環境や年代等によって、探求活動等に対する熱意の差がある。
筆者の経験から、熱意の高さは探究者自身だけに依存せず、伴走者の熱意も影響するように感じている。しかし、影響する因子はこの2つだけなのか。他の影響因子は存在しないのか。なおこの問いに対しては、探究者の熱意に影響する因子の考察がヒントになると感じている。


話の帰着点
案に対するまとめは一解釈の提示にすぎない
解釈の捉え方、採用するか否かに関しては提案者に委ねられる




参考図書:部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない 著:出口治明


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