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しごとの断捨離について〜結果に責任を負うということ

マダムです。
娘1の大学の授業もとうとうオンラインで始まり、授業を受けながらノートを取る部屋の隣からは娘2のオンライン部活で張り上げるデカい声が響いてきます。夫は上半身だけスーツ風の珍妙な格好をして会議で役員に重い話を報告しており、私のzoomミーティングごときは廊下の隅に椅子持ってきてipadでやる羽目になっている日々です。これ続くのやだなぁ。

さて、今日ツイッターでこんなことを書いてみました。

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「要らない仕事を切り捨てる」判断って、リプでも書いたのですが、断捨離と同じですね。覚悟が要ります。
そもそも、本当にすべきことなのかを吟味せずに「とりあえずやっといたほうがいいだろう」という安全策を取ると、仕事は膨張していくものです。

必要か不要かの判断基準は確かにやっかいです。
事業の目的や組織のミッションやら使えるマンパワーやら政治的判断やら将来性をどう評価するかとか、裏の目的が重要だったりとか、そしてもちろんその仕事を割り振られる受け手の事情も勘案しなくちゃならない。
結局、その課長さんなり部長さんがその状況下で「どの価値を優先させるのか」にかかっています。
この決断がどうも苦手な人が多いのかなと思います。意外と中間管理職が自分の価値観で判断する場面って少ないからかもしれません。上と下を繋ぐ伝言係と翻訳者としての機能には価値判断はいらないので。

私がここで思い出したのは、息子の中学受験のことです。
彼が受験をするとなった時、いちばん困ったのは彼がロングスリーパーだということでした。
とにかくよく寝る(大学生の今でも、たぶん)。
塾に行った日は、帰って晩ご飯食べてお風呂入ったらもうスイッチが切れて、服のまま白目開けて寝てるありさま。塾の宿題を全てこなすのはどう頑張っても時間が足りません。

そこで私は塾に行き教務の先生に事情を話し、「宿題勝手に削ります宣言」をしました。
もちろん適当に削ったのでは合格という目的が達成できないので、3人の子が寝た後に受験サイトを片っ端から検索し勉強法を漁り、本もAmazonで買いまくって、彼の得意不得意と志望校の出題傾向に合わせて4科目それぞれの問題一つ一つに「やる」「やらない」を◯×つけました。計算問題も漢字も、です。特に苦手な国語の問題は確実に消化することを第一に、思い切って4分の1くらいに減らしました。
中学受験のテスト類は1問ごとに正答率が出るので、これを指標にPDCAを回します。

他の科目で国語をカバーできなかったら志望校には受からないかもしれない。
でも、眠いんだからどうしようもない。
それで受からなかったら仕方ない、夫に淡々と方針を説明し、最後は私が絶対受からせる、とむちゃくちゃな啖呵をきって、彼は10時間睡眠のまま機嫌よく受験を終えました。
私はこの時(人生で初めて胃の存在に気づいたほど胃は丈夫だったはずなのに)、ポリープだらけになり円形脱毛症になり。
でも、あの時期、白目むいて起きたまま既に寝ている息子に「塾の先生がやりなさいって言ったんだからやるしかないでしょ!」と机に向かわせることは本末転倒だと、そこだけは確信がありました。
別に東大にいかせたいから塾に来ているんじゃない。勉強が楽しいまま中学に進むことが我が家にとっては大事なんです。インドの大学でもロシアでもいいんです。(今と違ってインドの大学に行く人は当時本当に少なかったので、私は大真面目で言ったのですが、完全にギャグ扱いされてました。)

何が言いたいのかというと、

・そもそものゴール設定を再確認する。
・そこと照らし合わせて本質的でない作業を見極める。
・ゴール達成のための作業量が時間や体力面で不可能なのであれば、必要最小限の労力を正確に見積もる。
・その労働量で目標を達成するために、できる限りの工夫をした上で他部署や関係者に交渉して環境を整える。
→ 結果に責任を持つからこそ、達成不可能な仕組みのままで放置しない。

以上の考え方でやってみました、という話。

比喩として読んでもらえたらうれしいです。

ここまで読んで下さってありがとう! 働きたい主婦が能力を活かせる仕事に就ける世の中に変わっていくよう、あなたの声を聞かせてください。