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有孔ボードの収納システムを作る④~治具を作って有孔ボードを量産する~

有孔ボードって既製品を買うと高いですよね。

今回は有孔ボード自体を作ろうと思います。

治具

設計方針

板に穴を開けただけのものですが、穴の数が多くて穴ピッチにそれなりの精度が必要なので、作成には手間がかかります。

加工の手間を緩和するため、治具を作成することにします。

今回作成する治具に持たせる機能は以下の通りとします。

  • 板に等ピッチの下穴を開ける

  • ドリルで板に貫通穴を開ける際、板の裏バリを防ぐために当て板をする

作成する有孔ボードの寸法

100円ショップ各社で販売されている、「25mm間隔」、「5mm径」、「5mm厚」のサイズを採用します。

3Dプリント部品とその他材料

使用する3Dプリント部品は、以下の2部品です。

さらに、セリアで調達してきた以下の商品と、

MDFボード(450×300×5)
PPシート 不透明

以下のようなタッピング皿ネジを使用します。

有孔ボードの加工工程

上記の材料で作成した、以下のような土台の上に、

有孔ボードに加工したい板(土台に用いた板と同じもの)を乗せて、

その上に25mmピッチの小さな穴を開けた、450×300の半透明のPPシートを置きます。

PPシートの穴に沿って、小径のドリルでMDFボードに下穴を開けます。

下穴に合わせて、5mm径の木工ドリルでMDFボードに貫通穴を開けていきます。

この際、深く切り込んで机を傷つけないよう、ドリルストッパーを使用すると便利です。

開けた穴のバリを処理してやすりがけしていきます。

バリ取りには以下のビットを使うと便利です。

穴を全て開けると以下のようになり、有孔ボードの完成です。

今回作成した有孔ボードの使用例

以前の作成したアタッチメントの紹介記事で使用していた有孔ボードが、今回作成した有孔ボードでした。

補足:今回の治具で加工可能な板のサイズ

本記事では450×300×5のサイズのMDFボードを使用しましたが、縦横寸法が25mmの倍数のため、25mmピッチの有孔ボードを作成した際に、これを突き合せた際に等間隔で穴が並ぶことを狙っています。

今回と同じサイズでなくても、縦横寸法が25mmの倍数の板であれば、同様に使用することが可能です。

3Dプリント部品の3Dモデル

今回作成した部品の3Dモデルは以下で販売しています。

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