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3Dプリント部品とBB弾だけで横向きフィラメントホルダーを作る
紙製のフィラメントスプールを使うようになってから、以前作成したフィラメントホルダーがうまく機能しなくなることが多くなりました。
紙製フィラメントスプールのフランジ部分は変形しやすいため、上記のようなフランジ部分をコロコロするタイプでは、ローラーから脱落しやすいのが原因だったようです。
今回はこれを解決するフィラメントホルダーを作ってみます。
よくあるフィラメントホルダーの構造
ラジアル軸受のみを使用した、よくあるフィラメントフォルダーでは、軸に直角方向に加わる荷重をボールで受けることで摺動抵抗を下げる仕組みです。
![](https://assets.st-note.com/img/1711151455155-6hGpyVxC4G.png?width=1200)
フィラメントスプールのフランジ部分が比較的径の小さなローラーに接触しているため、フランジ部の変形による引っかかりや、ローラーからの脱落がネックです。
側面で支持してコロコロする
今回は、変形に強い側面で支持するタイプのフィラメントホルダーを採用することにしました。
今回設計した形状は以下の構成です。
![](https://assets.st-note.com/img/1711153583930-VrPHYtWfh3.png?width=1200)
こちらの場合、フィラメントの重さをスラスト方向(軸方向)のボールで受け、軸中心からのずれをラジアル方向(軸に対して直角方向)のボールで受ける構造です。
軸受は安く作る
市販の軸受は比較的高価です。
例のごとく軸受のボール部分にはBB弾を使用することにしました。
部品をパチ組みする
【手順①】スラスト軸受をベースにセットする。
![](https://assets.st-note.com/img/1711156016286-M4J95l3Bvh.png?width=1200)
【手順②】ターンテーブルを上に乗せる。
![](https://assets.st-note.com/img/1711156049982-HZeTjvqZAj.png?width=1200)
【手順③】ひっくり返す。
![](https://assets.st-note.com/img/1711156080129-GQChOdADdt.png?width=1200)
【手順④】ラジアル軸受のボールの支持部材をセットする。
![](https://assets.st-note.com/img/1711156159943-kgntzIx6fq.png?width=1200)
【手順⑤】BB弾をパチパチ嵌め込む。
![](https://assets.st-note.com/img/1711156230283-5c32w98Q79.png?width=1200)
【手順⑥】ひっくり返す。
![](https://assets.st-note.com/img/1711156277803-fVKSdWwOOy.png?width=1200)
【手順⑦】フィラメントの回転軸を差し込んで完成。
![](https://assets.st-note.com/img/1711156341223-HYWIs6xvsU.png?width=1200)
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