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3/24 今後の株価動向に関するファンダメンタルズ

こんばんはアトレです。今日は久々に近所のアトレに行きましたが、たまにする買い物はいいものですね(*'ω'*)

さて、先週はNVDAのGPUとセットでよく使用されるメモリー半導体のHBMとマイクロンの話に触れましたが、同社の決算後に16%もの急騰を見せましたね、HBMとはHigh Band Memoryの略で広帯域幅メモリーを指します、元々はゲーミング用途での使用が多かったが、昨今ではAI用のデータ処理に不可欠なメモリーとしてNVIDIAのGPUと共によく使用されています。


今、なぜ半導体株が注目されているのか?それはこのGPUがほぼNVDAの独占状態であり、それがゆえに非常に高価で売れるからNVDAが大幅に増収増益が見込まれる為です。また、AIチップ用にはTSMCのCOWOSと呼ばれる半導体基板が使用され、サムスンやマイクロンの高機能メモリー半導体(HBM)が使用され、露光装置はASMLの最新機種が使用される為、業界全体で、「従来よりも高価なグレードの物が飛ぶように売れる」という状態が続いている事が好感されている為だと思います。

先週号より

マイクロンはシェアでサムスンやSKハイニクスの後塵を拝しており、わずか10%位のシェアながら、同社の収益には大きく貢献するという事で、株価が急騰しております。では次は何の銘柄が来るか?楽しみながら分析したいですね。

<FOMC>
さて、先週はFOMCがあり、事前の大方の予想を覆してハト派な発言が目立ちました。具体的には、CPI、PPIの2大インフレ指標が上ぶれて高い数字が出ていたのでインフレ再燃の懸念が強くなった中でのFOMCだったためにタカ派発言が期待されましたが、結果は利下げは3回、QTの減速(つまり金融を緩和的環境にする)、などハト派な発言が目立ち、金利は一気に低下、株価は急騰しました。

これは労働市場が徐々に悪化の傾向が出ており、インフレも反発はあったにせよ大筋では低下傾向とパウエル議長からFOMCで説明のあった通り、今の本筋はインフレ低下であり、「インフレが再燃しない程度に徐々に高すぎる金利を下げていく」というメッセージだと思われます。

因みに、インフレのリアルタイムな状態を表すTruflationのサイトでは2.3%という低いインフレ率ながら、先週は急反発した様子が見て取れます。要警戒ですね。

引用元:Truflation

ではパウエル議長がなぜ利下げを意識しているのか?これを解説します。
まず、FRBは現在の金融環境で利下げをどうすべきか?これはかなり意見が割れております。
以下の記事をピックアップしますが、FRBの中でも3回利下げが10票、2回以下が9票とかなり割れており、今後の金利の動向は実ははっきりとしません。ではなぜ利下げを言及したのか?

引用元:FOMC、今年予想する利下げ回数3回で維持-2025年予想は減少 - Bloomberg

<金融緩和的な施策>
これについては、従来、マーケットを下支えしてきたBTFPとリバースレポが関係してきそうです。FRBが金融引き締めをして景気を冷ましてきた一方で、BTFPとリバースレポによって市場にマネーが供給され、結果的に金融緩和の効果も出ていた事は有名な話です。

以下の図をご覧ください。
これはFinacial Conditions Indexと呼ばれ、金融環境が引き締め的か、緩和的かを示すデータです。簡単に、上に行くほど引き締め的、下に行けば緩和的と覚えてください。米国株が直近で最も下落した22年と、シリコンバレーバンク問題で揺れた23年初頭に金融引き締め効果が大きくなっていますが、以降はガンガン下がって緩和的になっているのが分かります。

以下がリバースレポの残高です。上に上がる時は金融引き締め的、下に下がる時は金融緩和的と読み解くことができます。上のFinacial Condition Indexとタイミングがほぼ一致する事が分かります

引用元:株式マーケットデータ

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