7/13 次月以降のCPIの流れについて
こんばんはアトレです。昨日はCPIの値を事前予想した結果が総合値とコアで両方当てるという快挙にTwitterでのフォロワーさんが200人→1000人になんと一晩で5倍も増えました。ご注目下さっているみなさまに感謝申し上げます。
さて、タイトルの通り、今回のCPIの結果を振り返りながら次月以降の展開をご説明します。
まずは、今回のCPIでのポイントはついにコアの方でも5%を切った事だと思います。今回の結果を踏まえて最新の見通しをUpdateしました。8月発表分以降は7月のデータを仮でそのまま横ばいで入力してあります。この仮説が正しいとすると、インフレはある程度去ったと考えてもよいかもしれません。実際に、粘着質な(Sticky)インフレと呼ばれる住宅費の落ちが遅いだけで、住宅費用を除いたコアインフレは既に対前年比0.7%と、ほぼゼロインフレに近づいています。
一方で、インフレがむしろここから再燃するストーリーもあり得ます。
まずは、賃金と雇用の問題から。以下は私のCPI計算に使用している計算表ですが、21年3月を起点(100)として現在までのインフレ率を加算すると115.6となります。これは単純に21年3月から15%ほど物価が上昇した事になります。一方、米国平均賃金を計算すると、同じ期間で約8%ほど上昇しています。つまり差し引き7%ほどインフレに負けている事になり、それが積もって米国民の貯蓄率が現在ゼロに近づきつつあるわけです。
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