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9/10 CPI分析

こんばんはアトレです。
先週のナスダックは陰線で引け、9月は下落で始まるという展開でした。
9月は下がりやすいというアノマリーがありますが、レイバーデイ以降、軟調な相場が続いていると言えそうです。来週はCPIが大きな山場となります。

まずは、CPIですが、以下の通り予測します。

アナリスト予想値(対前月比0.6%)を元に計算しておりますので、飽くまで9/10現在での計算値となります。アナリスト予想値が変動すると若干の修正があるかもしれません。

それを元にCPIをグラフ化したのが下記の図です。7月を底にしてインフレ再燃しているのが分かります。今回アナリスト予想も高めになっており、インフレは一旦0.5%級の大きめの反発が入る事が市場に織り込まれつつあるようです。これはピークアウト効果という物で、前年のインフレが下がっている分、対前年比では落ちにくくなるという現象です。このまま行くと、仮に対前月比が0.3%程度で10-12月まで推移したとしても、10月は3.7%、11月は3.6%、12月は3.7%となかなか落ちにくい環境が続きます。足元で原油が高騰しているので、このあたりの数値が続くようでは、金利が高いままという展開となりそうです。

CPI推移

但し、コアCPIを見るとやや景色が変わります。

青字:総合CPI、グレー:コアCPI

反発が入っている総合値に対してコアは一貫して下落傾向が続いており、なだらかな下落傾向に入っています。つまり、原油や食料を除いたコアCPIはゆっくり下落が進んでおり、インフレ再燃の気配はありません。この二つの事象から、総合値の急反発というマイナス要因と、コアの順調な下落というプラス要素が戦うような結果が9/13に出そうです。個人的な感覚では総合値の急反発のサプライズ感がややあるので、マイナスの方が強く出そうな感覚はあります。

因みに、CPIの目標値は2%とよく言われますが、過去を振り返ると、米国のCPIは2000年以降、慣らすと2%程度で推移しており、非常に安定していました。つまり、消費者は2%のインフレに体が慣れていました。

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