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JGAナショナルチーム、本大志が今秋米国へ留学に


 本年度JGAナショナルチーム(日本の男女強豪アマチュアゴルファーが、国際舞台で戦うために結成されたチーム)の中に、本大志選手がいます。現在18歳で、今春目黒日大高を卒業します。
 さて今後の進路についてですが、なんとアリゾナ大に進学し、そこで腕を磨くことを決意しました。


1.これまで日本人選手の留学先

※みんなのゴルフダイジェストを参照して、この記事を投稿しています。

 手嶋多一(アラバマ州アレキサンダーJC/州立東テネシー大)
 佐藤信人(NMMI /ネバダ州リノ大)
 塚田好宣(NMMI /SEルイジアナ大)
 貞方章男(ブレバード大)
 今田竜二(ジョージア大学)
 青島賢吾(ウェイクフォレスト大)
 吉原英駿(UCLA)
 大西魁斗(南カリフォルニア大)
 呉司聡 (州立東テネシー大)
 丸山奨王(UCLA)
 大澤一輝(ラファイエット大学)

 これまで外国(特に米国)の大学に進学し、そこで研鑽を重ねた選手の一部を上記に示します。
 現在日本のシニアツアーに出場している塚田選手や手嶋選手、ゴルフ中継の解説でお馴染み、世界のゴルフ事情に明るい佐藤さんなどは留学経験あり、プロの世界でも活躍してきました。
 また今田選手も単身で渡米しジョージア大に入学、プロ転向のため中退し、PGAツアーでも優勝経験があります。現在はメジャー競技の現地解説の方が有名でしょうか。
 大西選手は今年もコンフェリーツアーを主戦場とする選手です。
 最後に丸山奨王。父はご存じ、丸山茂樹です。

2.環境面が充実している、米国の大学

 ゴルフ部があるアメリカの大学の数は多く、全部のレベルを集めると男子は1300校にも及びます。
 予算のある大学はメンテナンスの行き届いた、大学が所有するゴルフコースや、天然芝から打てる練習場。加えて屋内練習場やフィットネス強化のためにジムも併設されています。
 大学の試合に出場するために、会場への移動はプライベートジェットや豪華なチームバス。大学によっては毎年マスターズが行われるオーガスタナショナルでプレーしたり、PGAツアーやメジャー開催のコースでプレーできるなどの特典などもあります。
 実際、コンフェリーツアーファイナルの大会にある「ネーションワイドチルドレンホスピタル選手権」の開催コースは、オハイオ州立大学所有のコースで開催されるほど難易度もかなりあり、PGAツアーでも対応できる力量をつけるのにはもってこいです。

3.文武両道も”当たり前”

 勉強のほうは体育会の選手だからといって特別扱いはなく、しっかりと授業を受けて好成績をキープしないと、ゴルフ競技に参加できないこともあるので両立は大変です。科目毎の家庭教師や遠征先にも学業面のサポートがついてきてくれるケースもあり分刻みの忙しいスケジュールですが、体育会の学生たちはがんばっているようです。
 プロ転向後、公認会計士や先生などの資格を持つ選手や、ある学問において修士課程や博士課程を持つ選手などを多く見かけます。そして芸術面でも多才能を持つ選手もいます(例:ピアノなどの楽器演奏や絵画がプロ級)。

4.PGAツアーユニバーシティを導入

 そんな中PGAツアーは、昨シーズンから大学でのゴルフ競技で好成績を収めてきた選手に対し、卒業後半年及び翌年までのツアーカードを与えるシステム・PGAツアーユニバーシティを開始しました。
 文武両道において優秀な選手は、卒業後すぐプロに転向し、PGAツアーで戦える体制は選手のモチベーションを向上させてくれます。

5.本選手の活躍によっては、今後アマチュアゴルフ界が変わるのか

 本選手がJGAナショナルチームでも、そして米国で実績を積むようになれば、これからのジュニアゴルフファーも変わっていきそうです。
 今までは日本の有力大学からのスカウトだけだったのが、外国の大学からのスカウトも来るようになれば、アマチュアゴルフ界も相当な進歩を遂げて行くことでしょう。
 どうなるか、楽しみです。

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