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プレジデンツカップ2024


1.プレジデンツカップ10連勝、やはり米国チームの牙城は高かった

 やはり、この試合はアメリカ優位の試合でした。
 カナダ・モントリオールで行われたプレジデンツカップ、米国チームがインターナショナルチームに18.5ポイント対11.5ポイントで圧勝。
 2005年から米国チームの10連勝で幕を閉じました。 

2.各日の成績

〇1日目 フォーボール

フィナウ/シャフリー  1UP デイ/アン・ビョンホン
モリカワ/ティーガラ  1UP ミンウ・リー/スコット
シェフラー/ヘンリー  3&2 イム・ソンジェ/トム・キム
ブラッドリー/クラーク 1UP ペンドリス/ベゾイデンハウト
バーンズ/キャントレー 2&1 コナーズ/松山
米国5勝

〇2日目 フォーサム

キャントレー/シャフリー 7&6 イム・ソンジェ/松山
ティーガラ/モリカワ   5&4 スコット/ペンドリス
ホマ/ハーマン      1UP ベゾイデンハウト/デイ
クラーク/フィナウ    6&5 コナーズ/ヒューズ
シェフラー/ヘンリー   1UP キム・シウー/アン・ビョンホン
インターナショナル 5勝

〇3日目前半 フォーボール

シェフラー/モリカワ   2&1 スコット/ペンドリス
フィナウ/シャフリー   3&2 コナーズ/ヒューズ
ブラッドリー/クラーク  4&3 キム・シウー/トム・キム
キャントレー/バーンズ  2&1 イム・ソンジェ/松山
米国3勝、インターナショナル1勝

〇3日目後半 フォーサム

シェフラー/ヘンリー   3&2 イム・ソンジェ/松山
ハーマン/ホマ      2UP ペンドリス/スコット
モリカワ/バーンズ    1UP コナーズ/ヒューズ
キャントレー/シャフリー 1UP キム・シウー/トム・キム
米国3勝、インターナショナル1勝

〇最終日 シングルス

シャフリー  4&3  デイ
バーンズ   EVEN トム・キム
シェフラー  1UP  松山
ヘンリー   3&2  イム・ソンジェ
キャントレー 3&1  ペンドリス
ブラッドリー 1UP  キム・シウー
フィナウ   5&3  コナーズ
クラーク   EVEN ミンウ・リー
ティーガラ  EVEN アン・ビョンホン
モリカワ   2&1  スコット
ハーマン   2&1  ベゾイデンハウト
ホマ     2&1  ヒューズ
米国6勝、インターナショナル3勝、3分け

3.前半戦は”スイープ”の応酬

 前半2日間はどちらかのチームが全勝(スイープ)する、白熱の試合展開でした。
 初日トム・キムが「悪役を買って出た」かのようなパフォーマンスを見せてインターナショナルチームを鼓舞しましたが、それとは真逆に米国が5勝してしまい、勝敗の興味をいきなりそがれてしまいそうになりました。
 しかし2日目、またもトム・キムがインターナショナルチームを応援する一ギャラリーに徹した効果が覿面したか、インターナショナルチームが5勝し対戦成績を五分に戻し、後半戦に望みをつなげました。

4.濃霧中断とキャプテンの決断が大きく影響した3日目

 お互い5ポイントずつ取り合い、面白くなってきた3日目が大きく影響を及ぼすことに。
 スタート直後濃霧に見舞われ一時水入り、再開後は徐々に米国本来の実力を見せ始め午前のフォーボールは、米国が3勝1敗とリード。
 少し劣勢になったインターナショナルチーム、ここで選手の入れ替えをしてくると思われましたが、キャプテンのウィアは午前のペアを変えず、順番を組み替えただけの戦術に。
 一方の米国チームキャプテンのフューリックは、午前中にラウンドしなかった選手も加えてペアを組み替えた戦術に。
 この差が大きく影響したのか、午後のフォーサムも米国の3勝1敗。
 大きく差が出てしまう3日目となりました。

5.最終日のシングルスでも米国がインターナショナルを圧倒、ただ松山英樹が意地を見せる

 最終日のシングルスは米国が圧倒的でした。
 世界ランクトップ10に5人(デシャンボーを含む)いる実力はさすがの一言です。
 どれだけインターナショナルのプレーヤーが立ち向かっても歯が立たず、ブラッドリーがキム・シウーを下した試合でカップ保持が決まりました。

 そんな中、世界ランクトップ10に唯一のインターナショナルチームのエース・松山が米国チームのエース・シェフラーに1UPで勝利したことは、本人並びにインターナショナルチームの意地を見せた格好となりました。


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