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全米オープンゴルフ プレビュー②

 プレビュー①の引き続きです。


6.再び戻したコーチの効果は覿面、ノルウェー人初のメジャー優勝が見えてきた、ビクトル・ホブランド

 昨年のフェデックスカップ王者がもがき苦しんだ、今シーズンの序盤戦。
 コーチと一時離れたり、新拠点を構えたりといろいろな行動を起こすも効果は表れず。
 全米プロ前にコーチとよりを戻したところ、いきなり効果覿面。
 昨シーズン終盤に見せた怒涛のチャージが最終日に見せることができ、久々のトップ5(3位)に入りました。
 昨年優勝したメモリアルでも、難コースのミュアフィールドビレッジで切れ味鋭いショットを決めるなど、もともと夏場以降に調子を上げるホブランドが帰ってきました。
 シャフリーがメジャー優勝したことで「現在最もメジャー優勝に近い選手」の称号を得ましたが、いち早く”返上”したいでしょう。

7.来年の本大会出場で節目の日本人男子選手最多のメジャー出場50試合(プロとして)、笹生優花に続き「全米オープン日本人選手男女アベック優勝」となるか?松山英樹

 2014年のメモリアルトーナメントでPGAツアー初優勝を挙げてから早10年が過ぎた松山。
 11年前プロとして初めてメジャーに出場したのが全米オープンでした。
 以降世界ランク50位内をキープし続け、メジャー大会に10年以上顔を連ねて来ました(2021年全英はコロナウィルス感染のため欠場)。
 今年の全米オープンが46試合目のメジャー出場、このまま怪我や病気などがなければ(世界情勢も関係ありますが)、来年オークモントで行われる本大会でメジャー50試合目の出場に。
 尾崎将司が持っている、日本人男子選手メジャー出場回数の記録・49を抜くことになります。
 とは言え、本人としては単なる”通過点”としか思ってないでしょう。
 
 全米女子オープンでは笹生優花が3年ぶり2度目の優勝を達成し、日本人選手初のメジャー大会複数回優勝者となりました。
 この快挙を見ていた松山、笹生に刺激を受けたのは間違いありません。
 日本人男子選手として初のメジャー複数回優勝と、全米オープン日本人選手男女アベック優勝を狙います。

8.”メジャーハンター”の異名通り、大舞台になればなるほどこの人の名前を外すことはできない、ブルックス・ケプカ

 メジャー大会になれば、必ずと言ってもいいくらいリーダーボードの上位に名を連ねるケプカ。
 しかし今年はマスターズ45位、全米プロ29位と苦戦をしています。
 3シーズン目を迎えたLIVゴルフでは毎年1勝を挙げている実力は、全く衰えていません。
 マキロイに並ぶ最多アンダーパーをマークした2017年のエリンヒルズ(16アンダー)、カーティス・ストレンジ以来29年ぶりの連覇を達成した2018年のシネコックヒルズ。
 両極端なコースセッティングでどちらも対応できる能力を武器に、ヘール・アーウィンとタイガー・ウッズに並ぶ大会3勝目を狙います。

9.前年優勝の勢いが見られないここ最近、今年のメジャー2大会で土日を迎えられない憂き目はもう見たくない、ウィンダム・クラーク

 乳がんで天国へ旅立った母親が言い続けてきた言葉「Play Big(大成しなさい)」を胸にウェルズファーゴ選手権でツアー初優勝、そして翌月にはメジャーで初優勝を挙げ一躍時の人となったクラーク。
 今年はAT&Tペブルビーチプロアマで優勝し、3月のフロリダスウィングでも好結果を残しさぁこれからといったところでまさかの出来事が。
 マスターズ、全米プロともに金曜日でコースを去るはめになり、そして直近のメモリアルも同様の結果となりました。
 RBCヘリテージ以降快進撃が一気に止まったクラーク、勿論これで終わりにすることはないでしょう。

10.これも時代の流れ、今年唯一の主催者特別出場承認選手、タイガー・ウッズ

 これも時代の流れと言うべきでしょうか。
 ジャック・ニクラウスに次ぐメジャー通算15勝を持ってしても、今年の全米オープン出場権を持っていなかったタイガー。
 全米ゴルフ協会(USGA)が選定する、ゴルフにおける卓越したスポーツマンシップを称えるボビー・ジョーンズアワードを今年受賞しました。
 その影響というのもあるのでしょうか、先月USGAから特別承認を得て本大会に出場することとなりました。
 過去3回パインハーストで行われた全米オープンですが、コースを大改造してラフをウェイストエリアに変えたコースではまだ戦ったことがないタイガー。
 平坦なコースで足腰に負担がないのは好都合なだけに、サンデーレッドを父の日に見せたいところです。

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