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インターナショナルフェデレーションについて、もう少しだけ

 先日、全英オープンの出場資格に変更があったことを投稿しました。
 今年からこの条件に変更されました。


 「昨年のジャパンゴルフツアー賞金ランク上位2選手」(昨年)

 「インターナショナルフェデレーションランキング上位5選手」(今年)

 復習にはなりますが、インターナショナルフェデレーションランキングについてとその恩恵や影響についてもう少し投稿します。


1.インターナショナルフェデレーションランキングについて

 公式世界ゴルフランキング(OWGR)の運営委員会が立ち上げた新しいシステム。インターナショナルプレーヤーに、より多くの機会(メジャー競技出場など)を与える目的で制定された

 アジアンツアー、ジャパンゴルフツアー、PGAオーストラレイジアツアー(豪州)、サンシャインツアー(南アフリカ)に参戦する競技者および出場予定のインターナショナルプレーヤーを見出すためにトーナメント主催者が使用するツール。つまり参考資料の意味合いを持つ。

 同ランキングリストは各ツアー(アジア・日・豪・南ア)昨シーズンのオーダーオブメリット上位10名の計40名で構成される。
 4ツアーのオーダーオブメリット1位は、その実績を強調するためトップ4にランク付けされる。世界ランクによりトップ4内で変動があるが、4位より下にランクが下がることはない。

 残り36名はオーダーオブメリットと世界ランクの順位を考慮してランクが付く。世界ランクの方が影響力が高い。

※オーダーオブメリット
 各ツアーの年間順位を示したもの。アジアンツアー、PGAオーストラレイジアツアー、サンシャインツアーではポイントランク、ジャパンゴルフツアーでは賞金ランクを指す。

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2.昨年から全米プロゴルフ選手権もこのランキングを採用、上位3選手が出場できるように

 昨年新システムを採用し、早速この出場資格が発表されました。
 ”全米プロゴルフ選手権では、「インターナショナルフェデレーションランキングの上位3人に出場権を付与」する”。

 昨年は以下の3選手が獲得しました。

 比嘉一貴(ジャパンゴルフツアー賞金王)
 ショーン・ノリス(サンシャインツアーオーダーオブメリット1位)
 キム・シバン(アジアンツアーオーダーオブメリット1位)

 今年もこの資格は引き続かれることになると、この3選手が全米プロゴルフ選手権の出場が濃厚です。

 中島啓太(ジャパンゴルフツアー賞金王)
 アンディ・オグルトゥリー(アジアンツアーオーダーオブメリット1位)
 オッキー・ストライダム
(サンシャインツアーオーダーオブメリット1位)

 インターナショナルフェデレーションランキングの恩恵で、中島啓太は今年の全米プロと全英オープンに出場できることになりそうです。
 ジャパンゴルフツアーの賞金王は、”一応”待遇のいい条件でしょうか。

3.全英オープンインターナショナルフェデレーションランキング枠、残り1つをかけた”熾烈”な争い

 これも先日投稿した内容ですが、もう少し掘り下げます。
 インターナショナルフェデレーションランキング上位5選手に全英オープンの出場権が与えられ、内上位4選手は昨シーズン各ツアーのポイントランク及び賞金ランク1位となっています。すると残り1枠はランキング5位の選手になるのですが、この争いが熾烈です。

5位 スリストン・ローレンス
(サンシャインツアーオーダーオブメリット4位、世界ランク78位)
6位 金谷拓実
(ジャパンゴルフツアー賞金ランク3位、世界ランク120位)
7位 蟬川泰果
(ジャパンゴルフツアー賞金ランク2位、世界ランク130位)
8位 デビット・プイグ
(アジアンツアーオーダーオブメリット8位、世界ランク132位)
9位 石川遼
(ジャパンゴルフツアー賞金ランク9位、世界ランク222位)
10位 トラビス・スミス
(アジアンツアーオーダーオブメリット4位、世界ランク230位)

〇ローレンスが一歩リード

 最新の世界ランク(3月10日現在)では、南アフリカのスリストン・ローレンスが世界ランク78位で、100位内につけています。
 今年のDPワールドツアー、ドバイ招待で2位に入ったことがここまで世界ランクを大きく上げた要因です。
 世界ランクでローレンスを抜くのには、強豪選手達が集まった試合で好成績を収めるのが必須条件になるので、よほどのことがない限りローレンスに出場権が渡る確率は高いでしょう。

〇ミズノオープンでも入手は可能、しかしまだ資格を持ってない日本人選手達にとっては狭き門

 金谷と蟬川にとって5月に開催されるジャパンゴルフツアー、~全英への道~ミズノオープン(岡山・JFE瀬戸内海ゴルフクラブ)で出場権を手に入れるのも方法の一つです。
 ただしこれも今年から条件が変わり、昨年まで4人出場できたのが3人に削減され、より狭い門になりました。

 いずれにせよ、全英オープンの出場資格が変更になったということは、まだ出場権を持っていない日本人選手達にとって厳しいものとなりました。

 


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