見出し画像

次の世代へ繋ぐ

つい最近、子供が生まれた。

僕にとっては第一子だ。

単純に生命の誕生を人生の中で体験できたという喜びと、これからその子の面倒を見ていくという責任感の両方を感じている。

でも、僕自身兄弟姉妹がある程度いたので、将来的には3人は子供がいるイメージを持っている。

妻に言ったら、こっちの事情も考えてよ!って怒られるかもしれないけど(笑)

人生の中で実現していくことって、不思議と既に自分の頭の中で描いていたことばかりだ。

ということは、子供が3人いる家庭を想像できているということは、それは遅かれ早かれ実現していくということなんだと思う。

不謹慎なことを言うかもしれないが、後継ぎである僕に子供ができたことで、家業にもいい影響があると考えている。

それはどんな影響かというと、より中長期的な目線を関係者に持ってもらいやすくなると考えている。

考えてみてほしい。

事業承継やら相続やらの対策というが、そもそも後を継ぐ人の存在が確定していなかったら、継いでいくイメージって持てるだろうか?

僕は持てないと思う。

確かに既に後継ぎとして僕はいるのだが、その僕も、次世代に繋いでいくために事業存続、発展を目指していくのだ、

したがって、その僕の”次”を関係者が全くイメージできないものであれば、僕が「次の世代へ繋ぐ」と言ってもそのスローガンは形骸化してしまう。

だからこそ、僕に子供がいると、何十年先のためのアクションをしていくということ、またそのために関係者に説得力を伴った話をしていくことがしやすくなるのだ。

ポイントは、子どもが必ずしも実際に後を継ぐ必要はないということだ。

今の時代、個人の自由が大きいし、親族外承継もポピュラーになってきた中で、僕は自分の血族だけで、事業を継承していきたいというモチベーションは別に持っていない。

それよりも、最も社会のためになる形で、しかるべき人にバトンタッチしていければそれでいいと考えている。

そういった前提だとしても、子どもがいるだけで、祖父母や親世代には、遠い先の将来をイメージしてもらいやすくなる。

実際に継ぐかどうかは別としても、”継ぐかもしれない人”がいてくれるだけで、断然、中長期的な話はしやすくなる。

プロジェクトを進めていくということは、今はまだできていないことを、実現していく作業の積み重ねだ。

ということは、そこで大事なのは、関係者が成功イメージを持てるかどうかだ。

イメージができたのなら、あとはそれに向かって進んでいけばいいだけだ。

事業承継において、その成功イメージを上の世代に持ってもらうためには、「次世代」が物理的に存在していることが重要なのだ。

正直、僕が子どもを欲しかった理由は、ただ子供が欲しかったから、というそれだけなのだが、副次的な効果として、家業の観点から見てもとてもいい影響があると考えている。

子どもは文字通り授かりものなので、そういった縁に自分が恵まれたことに感謝したい。
そして、当然子育てには責任も伴うので、責任をもって自分の家族と向き合っていきたい。

何にしても、新しい体験っていうのはワクワクするね。

常に向き合う課題っていうのは尽きないんだけど、それがずっと変わらないよりは、その内容が変わっていく方が楽しいと感じる。

子育てしながらの課題は、子育てがなかった時の課題とは変わっているはず。

これからも起こりうる全てのことをプラスに変えていくだけです。

それではまた。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?