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ふし

昭和40年代に建てたちいさな平家が私の家でした。
周りは山と空き地、自然豊かな環境で育ちました。

家族は父と母と私の3人家族。
近所には両親の兄弟が住んでいて祖父からすると初孫だったため
特に可愛がってもらいました。

昭和の家は木窓でガラスは模様ガラスに土壁。
トイレは丸いタイル張りでまだボットン便所、お風呂は木のお風呂でした。

そのお風呂、決して大きくないのですが
私が小さい頃は家族3人でよくいっしょに入っていました。

大きくなってから両親から聞かされましたが
私が赤ちゃんの時に最初に話した言葉は「ふし」とのこと。
まんまとかパパとかではなく「ふし」

木のお風呂の節を見て興味深げにしていたから
これは「ふし」だよーと教えてくれてたんでしょう。

最終的に風呂の底が抜けて味気ない水色のバスタブになりました

ちなみに、おんも(外)クック(靴)ぶうぶ(車)などの赤ちゃん言葉は
全く使わない子で、母親曰く「変な子やったわ」と。

両親はもう亡くなりましたがこの頃がいちばん幸せだったのかなぁ。

木の節は今でも好きです。
いろんなカタチがあっていろんなモノに見えて飽きません。

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