何が違う?油と脂。脂質について

こんにちは、こんばんは。アトピ子です。

今回は脂質について触れていきたいと思います。

脂質はなぜ必要?

食べたら太る、出来る限り摂取したくないと思われているであろう脂質には、
次のような働きがあります。

・効率の良いエネルギー源(1gで9kcal)
・細胞膜やホルモンの構成成分
・脂溶性ビタミンの吸収サポート

また、脳の構成成分でもあるため、不足させないように摂取必要ですが、
過剰摂取すると肥満や、動脈硬化、心筋梗塞等が発生します。

代表的な脂質の種類

中性脂肪

役割:エネルギー源

体内分布:脂肪組織/肝臓/血液/リンパ液

不足時:エネルギー不足/発育不良

過剰時:肥満/脂質異常症/動脈硬化

レシチン

役割:細胞膜を構成/乳化作用/神経伝達

体内分布:脳/神経組織/血液/リンパ液

不足時:脂溶性ビタミン欠乏/血管脆弱化/動脈硬化/肝機能低下

過剰時:なし

※乳化作用とは水と油を混ぜ合わせることです。

コレステロール

役割:細胞膜を構成/ホルモンの材料

体内分布:脳/神経組織/肝臓/脂肪組織/血液/リンパ液

不足時:免疫力低下

過剰時:脂質異常症/動脈硬化/心筋梗塞

※悪いイメージがあるのは悪玉コレステロールのせい。しかし、体内には必要な栄養素です。

悪玉コレステロールとは、体内にコレステロールを送るために血中にコレステロールを運びます。
それを回収するのが善玉コレステロールですが、回収より運搬が多いと血中に過度にコレステロールが溜まることになります。そのため、悪玉コレステロールと呼ばれます。

油と脂?

油と脂。漢字には2種類ありますが、それぞれしっかりと意味があります。

油:常温で液体のもの。不飽和脂肪酸が構成成分に多いため酸化しやすい。

脂:常温で固体のもの。飽和脂肪酸が構成成分に多いため酸化しにくい。

脂肪酸

脂質を構成する最小単位のことを脂肪酸、体内で生成できない脂肪酸を必須脂肪酸と言います。

脂肪酸には先述の通り、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。

飽和脂肪酸

バターやチーズ、牛肉や豚肉に多く含まれています。

常温で固体で酸化しにくい性質で、エネルギー源。
1日の総摂取エネルギーの7%以下で抑える必要があります。

また、過剰摂取で血中の中性脂肪やコレステロール増加、肥満、脂質異常症等に繋がります。

不飽和脂肪酸

常温で液体の脂肪酸であり、n-X系(オメガ脂肪酸)と呼ばれる脂肪酸で構成されています。

・n-9系脂肪酸(オメガ9)

多く含まれる食品:オリーブ油/アーモンド/アボカド等

働き・役割:エネルギー源/中性脂肪・コレステロールの低下等

不足時:動脈硬化

過剰時:肥満

・n-6系脂肪酸(オメガ6)

多く含まれる食品:サラダ油/ゴマ油等

働き・役割:血圧調整/エネルギー源/免疫機能調整/中性脂肪・コレステロールの低下等

不足時:皮膚炎

過剰時:肥満/動脈硬化/アレルギー疾患の悪化

・n-3系脂肪酸(オメガ3)

多く含まれる食品:魚の油/なたね油/アマニ油

働き・役割:免疫機能調整/血圧調整/脳の発育/中性脂肪・コレステロールの低下等

不足時:脳梗塞/心筋梗塞

過剰時:肥満

必須脂肪酸

人体で生成できない脂肪酸のことで、魚に含まれるEPAやDHAなどのこと。
オメガ6であるリノール酸やオメガ3であるα-リノレン酸もその一種であり、
リノール酸:α-リノレン酸=4:1のバランスオイルで摂取することが理想とされています。

まとめ

・脂質は体の構成要素のため、しっかりと摂取する
・必須脂肪酸(EPAやDHA/リノール酸やα-リノレン酸)の摂取が特に大事
・EPAやDHAはサプリメントで、リノール酸:α-リノレン酸=4:1のバランスオイルで摂取する


こんなこと知りたいよって内容あれば気軽にコメントください。

ではまた。

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