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農業から学んだスキル習得までの3つの向き合いかた

高校時代から大学まで農業を専攻しつづけ、青春を農業と共に過ごした自分がなんとなく腑におちたのスキル習得までの3つの向き合い方を書いてみます。

スキル習得とは「いい堆肥づくりだ」

何か新しいことを始めたりする中でのスキルの習得って、堆肥作りに似てるんではないかなと思っています。農業をしていたから無理やり紐づけた節もあるとは思いますが..笑

よく人は土に喩えられるので案外イメージしやすい考え方かもしれません。

「いやいや、堆肥づくりってなんだよ」

「単純に土じゃだめなのかよ」

たしかに....!

堆肥とは植物を育てる時に使用されることがある、「植物にとってよりよい土をつくるための材料」のことです。規模にもよりますが堆肥は農家さん自身がつくるなど、買ってくる以上に”つくる”イメージの強いものです。

いろいろな農業の実習を経験させてもらう中で、この堆肥作りは触れる機会の多い作業になります。高校の農場には堆肥置き場があって、少なくなってくると堆肥作りを授業で行ったりします。

そんな、経験を通して、新しく何かをスキルとして身につけようとした時の向き合い方と繋がってしっくりきたポイントが3つあります。

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1.いろんな材料があって、いろんな効果があること

堆肥って一言でいってもその種類にはいろいろあります。動物のフンをつかうものや、落ち葉や枝などをつかってつくるものまで。これらのいろんな材料が微生物を通して、土に近いかたちへと変わっていきます。

またそれぞれ、土に混ぜ込んだときの植物への効果は違うものになります。

なんだかこの性質が、いろんな経験や勉強法を通していろんな性質のスキルが出来上がっていくところと似てるななんて思うのがひとつです。(割と多くのことにあてはまることですが...)

なにか新しく自分をつくっていこうと思ったら、「なにもしない」では一向に(堆肥づくり)始まりません。とにかく動いたり、読んだり、経験(材料)を増やしてそれを自分に積み込んでいく必要があります。それは堆肥作りと同じで、適した材料もそうでない材料もあるので、きっと適した材料を選んだ方がより良いモノができたり完成が早かったりするはずです。

適してないものであっても基本的には時間をかけて分解してくれる点も同じです。間違うことを怖がるよりかは、試しにやってみるが大切ですよね。

ただ、絶対に入れてはいけないものもあります。入れてしまうと全てがおかしくなるものはしっかりと省くこと。0から10全てを取り込んでうまく消化しきれるという貪欲さは大切だけど、中には全てをリセットしてしまうコトがあるのを忘れないようにしておく。

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2.できあがるまでには時間が絶対に必要なこと

どんなに良い材料をそろえても堆肥が作り上がるまでには時間が必要です。きっと生きていく上でも同じで、すぐに結果を求めてしまうとうまくいかなくなってしまうことが多い気がします。(それなりの代償が必要だったり..)

こればっかりは生物として生きていく以上、絶対的なものだと思います。だからこそ、いろいろと材料として取り込んだ上でしっかりと置いておく時間も必要なのだと考えています。

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3.切り返しをすることで完成を早めることができること

2番目のポイントがあるからこそ、この3番目のポイントが非常に大切だと思っています。

堆肥作りでは、「切り返し」という作業を行うことで発酵を活性化させるきっかけが生まれ、完成を早めることができます。ただ積んでおいてそのままにして置くだけでは、完成までに長い時間を要したり、はては腐敗が進みダメになってしまうこともあります。

これこそが、あたらしいスキルとの向き合い方として大きなポイントだと思っています。材料も集めた上で、しっかり時間がかかることも認識している、そこで人と差が出るとしたら何か。この切り返しにあたる作業を定期的に行うことではないでしょうか。

いろいろな経験や知識が増え積み重なってくると、それ自体が価値あるモノに見えただ材料を放り込んでは置いて、完成を待っている状態になることがあります。

そんなタイミングでしっかりと積み上げたモノに風通しをしてあげる、

「実際にスキルを実践してみる」
「他のひとからフィードバックをもらう」
「すべて忘れた体で考えてみる」
「他の分野と合わせて使ってみる」

刺激を与えてあげることで、スキルの成熟具合はどんどんと進んでいくはずです。

おわりに

長々と書きましたが、巷でよくいわれることを堆肥作りに置き換えていっただけに過ぎないです。どんなことでも自分に関心近い物事に結びつくと「あ、そういうことね」と頭だけじゃなく感覚的にわかることがあると思います。

結びつきにはひらめきが必要だったりするので、noteで自分の感覚に近いものを探すのが好きだったりします。



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