精神科に足を踏み入れた日

精神科を受診したことがなかった私は、仕事が休みのある日に思い切って電話を掛けてみた。当然、電話したその日に診てもらえるのだろうと顔を洗って身支度をしてから電話をかけた。ちなみに、病院はADHDとか発達障害とかで検索して、規模が大きめで建物が綺麗そうなところを適当に選んだ。電話に出た声はとても丁寧で明るく、好感が持てた。当日は予約が埋まっているとのことで1ヶ月後の休みの日になんとか診てもらえることになった。まさか1ヶ月後になるとは思ってもいなかったので拍子抜けした。なるべく早くと思っていたので、仕方なく予約の空いていた非常勤の先生にした。

待ちに待った初めての受診の日。待合室で心理テストをした。心理テストは2種類ぐらいやった気がするが量が多すぎて診察に呼ばれるまでに終わらなかった。先生は明るい女性で親身に話を聞いてくれた。頭の中で思考が飛んで集中できないことや上司の指示が曖昧で理解できず仕事に支障が出ていることを相談した。途中まで終わらせた心理テストを見て、「間違いなくADHDですね」と言われた。むしろ「ADHDではなくあなたの甘えです」と言われるかと思っていたのでショックのような疑わしいような。

ADHDの人の多くは睡眠に困るらしい。私も当時は寝付きが悪く寝酒をしていたためロゼレムを処方された。ADHDの薬は血圧や他の病気がないか調べてから飲み始めるということで、血圧と血液検査と何やらをした(忘れた)。

その日のうちに自立支援制度の説明をお願いし、診断書を発行してもらうことにした。診断書は発行までに数週間の時間を要す。採血されるとは思っていなかったし、病院を出るまで3時間ほどかかったので結構ぐったりした。初診料はなんと6000円超。会計で焦った。

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