あたたかい気持ちや幸せな気持ちは、すぐに暗い感情に塗りつぶされてしまう。だからこそ。

 最近、一日を振り返ると「今日もなんだかつらいことが多かったな」と思うことが多い。個人的なこと、赤の他人のこと、社会のこと。諸々。

 自己中心的な生き方をしてはならないと、周りに目を向けて、よりよい状態にしようとなけなしの脳みそを振り絞る。なるべく気がふさいでいる様子を見せないでおこうと思う。つらいのは自分だけではないのだから、と言い聞かせる。本当に、今、皆がいつも以上に我慢しているのだ。

 ふとしたとき、暗い感情が鎌首を上げる。私の心にわずかにあった、きらきらふわふわしたものに、腐った下水がじわじわしみこんでいくような。

 負の感情を外に出すのはストレス解消に有効である。それはその通り。ため込んでいてもしかたないからね。適度に発散しないと。

 でも、ひとつ問題がある。

 大抵の場合「きらきらふわふわ」の存在を、そのまま私は忘れてしまう。だから、私の心には生臭い汚泥がでろでろに満ちているだけのような気がしてしまうのだ。

 こんな状態で生きていたって、楽しくない!

 だからこそ、書き留めておきたい。好きなお菓子、おもしろかった本、周りの人たちへの感謝、やさしい人の一言、行動。傍から見ればくだらないことかもしれなくても、とにかく私の心を明るくする何かについて、記録を残したいと思っている。


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