新姓変更手続きそんなに大変じゃなくない?って思っちゃった件
私は夫婦別姓制度が導入されていたら、おそらく自分の名字を残すか悩んでいた側の人間だ。これまでの自分が残してきた作品、学歴、生きる道そのものは生まれたときの氏名で行ってきた。自分が自分でなくなる感覚、が若干あるのも確か。そして前評判として「氏名手続き」がめちゃめちゃ大変だと聞いていた。その苦労を名字を変える側が一手に担うのってすごい不条理じゃない?というのも思っていた。が、実際に夫の戸籍に入籍し名字を変えた側の人間としてどう思ったか。
手続きの面でいえば「住所変更」とあんま変わんなくね?
と思った。
幼いころから引っ越しばかりの人生、一人暮らしをしてからも何度も住所を変えてきた。そのたびに免許証の住所を変え、登録しているウェブサイトの住所を全部変え…とやってきたので氏名はいかほど大変なのか?と思っていたがそんなに手順が変わらなかった。
銀行も新しい名字の印鑑が必要だしちょっとめんどい…と思っていたが、メインバンクにしている三菱UFJはアプリで済んだし印鑑については不要とのこと。ネット通販しても、住所も住民票移した段階でモノは旧姓だろうが新姓だろうが届くし、手続きの面でいえば住所変更するときの面倒さとあまり変わらない。仕事においてもビジネスネームは旧姓のままなのでなんの支障もないし、何なら旧姓の氏名ってもしかして芸名として使えるってこと?と嬉しくなり始めた。(音楽活動をするうえで芸名考えるときに自分の本名は使えないけど旧姓の人間がこの世に存在しないならもはや芸名になり得るのかと。)
つまり、自分が姓を変えてみて、通称使用がもっと拡大されれば今の戸籍制度がある以上は夫婦別姓である必要がないという考えが固まった。
これまで選挙に行くときに各政党の考え方を見ていたけど、私は通称使用で良いと思えた。これは驚きだった。やってみないと分からないこともあるね。
※でも名義変更完了していない間は携帯契約変えられないとか面倒なことはある。(今それ)今時店舗行かないと名義変えられないのいいかげんにしろ???(某ソ○トバンク)
面倒なのは「選択的」夫婦別姓、ってこと
強制的に決まっていたんだったら、と思ってしまう。明治に夫婦同氏を規定したことによって、それまで別氏だったものが統一された。
夫婦別姓を100%にしていればなんの問題もなかったと思う。日本人って人と違うことを避けたい人種。選択的、ってされるとマイノリティが出てきてしまうしそういう人を叩きがち。同性婚の法整備のほうがずっと先に解決できそうな気がする。この問題ってどっちかといえば「家」を大切にしてきた日本人の文化、みたいな問題だから。性的な問題は文化とかで変えられるものじゃない。各個人の生まれ持った性質だから。
「選択できる」ことは救いでもあるけど選択の余地がうまれてしまうことでもある。それがしんどい人も中には居るってことがもっと議論のなかで取り上げられてほしいかな。
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