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マスクをよくつける人の性格

2020年に始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行ですが,いったいどこまで影響が残るのでしょうね。そして毎日マスクを着用する習慣も,いつまで続くのでしょうか。

国による

いや,ニュースの映像などで海外を見ると,もうマスクをつけていない国はいくつもありそうです。マスク(フェイスマスク)を着用することは,明らかにCOVID-19の感染や感染拡大に効果があるといわれています。しかし,もともと特に西洋社会ではマスクをつけることに対して消極的だともいわれています。

2020年のある調査では,ロンドンで男性の30%,女性の50%が公共交通機関の中でマスクをつけているだけだったそうです。そしてこの傾向には地域差もあり,マンチェスターやグラスゴーでは20%未満だったとも報告されています。

こういった中で,あえてマスクをつける人というのは,何か特徴的な面があるのでしょうか。今回は,ビッグ・ファイブ・パーソナリティとダーク・トライアドに焦点を当てて,マスクに対する認識や実際にマスクを着用する傾向との関連を検討した研究を見てみましょう。果たして,ビッグ・ファイブ・パーソナリティの中ではどの特性が,マスクを着用する傾向に関連するのでしょうか。

では,こちらの論文です(Big Five, Dark Triad, and Face Masks: The Role of Personality in Reducing the Spread of COVID-19)。

https://econtent.hogrefe.com/doi/full/10.1027/1614-0001/a000387

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