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ダーク特性たちと物質依存との関連

割引あり

私たちは,何かのきっかけで何かに依存してしまう可能性を秘めています。

ゲームを始めたらつい気になって毎日するようになってしまった,毎晩お酒を飲まないと寝られなくなってしまった,タバコがやめられない,ついネットでポルノグラフィを視聴してしまう,毎日ランニングをしないと気持ち悪くてどうしようもないなどなど,日常生活の中ではあらゆる行動に「依存」の危険性があります。


依存

依存というのは,それなしではいてもたってもいっれないような状況に陥ることを指します。ただしそのことで,日常生活に何らかの支障が生じてしまっている状態だと考えるのが適切です。

何かに打ち込んでいて,充実した気分を感じていて,日常生活に問題が生じていないのであれば,依存とは言いません。日常生活に問題を抱えてしまっている状態が依存です。ただしここにも,客観的に見て「この人は日常生活に問題を抱えている」という状態であっても,本人は問題を意識していない,という場合があり得ます。一方で,他の人から見てたいした問題ではない妥当と思っていても,本人が苦しんでいる場合もあり得ます。

性格と依存

マキャベリアニズム(他の人を利用する),サイコパシー(冷淡で倫理観が欠如),ナルシシズム(誇大的で特権意識を持つ)の3つのパーソナリティ特性のまとまりであるダーク・トライアドは,依存に関連するのでしょうか。

物質に関連する依存や,非物質系の依存とダーク・トライアドとの関連を検討したレビュー論文があります。こちらの論文を見て,これまでどのような研究が行われてきたのかを確認しておきましょう(Addiction and the Dark Triad of personality)。

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