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子どもの様子をどれくらい把握していますか?

特に青少年の問題行動を抑制するひとつの要素として,親が子どもの様子をモニタリングするという行為があります。

親によるモニタリングというのは,子どもがどこにいるのか,どんな活動をしているのか,うまくいってるのかどうかを把握しようと試みたり,把握につながる一連の行動をとることをいいます。要は,親が子どもの様子をしっかりと見るということですね。


興味をもつ

どのような人間関係でも,基本は同じだと思うのですよね。それは,相手に対して興味をもつということです。

自分のことよりも相手のことに興味をもつことが大切,というのは,心理学の研究知見なんかを見ていても「そうだろうな」と思うわけです。とはいえ,実は私自身,自分のことが手一杯であまり他の人に興味をもったりしない傾向があったりもするのですが……。

親の要因と子どもの要因

親が子どものことを知るには,親が「見る」という要素もありますし,子どもが親に「伝える」という要素も必要です。これも人間関係ですので,相互に影響を与え合うということを考えるのが大切でしょうね。

さて,これまでの研究の中でも,パーソナリティ特性が親のモニタリングに関連するという結果が報告されているそうです。親が子どもの尋ねること,子どもの知識,子殿が親に行う情報開示など,さまざまな側面がパーソナリティ特性に関連する可能性があるようです。

では,こういった親のモニタリングやパーソナリティ特性の要素は,子どもの非行傾向を予測することができるのでしょうか。

こういった観点から研究を進めた論文がありますので,こちらを見てみましょう(Parental Monitoring, Personality, and Delinquency: Further Support for a Reconceptualization of Monitoring)。

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