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採用試験でAIを使うとどんな人物像になる?

割引あり

みなさん,ChatGPTやGoogleBardを使いこなしていますか?


AI

人工知能モデルのような大規模言語モデル(LLM)は,心理学においても大きな関心を集めています。ChatGPTやBardは,利用者が単語や文章を打ち込むだけで,多くの回答を引き出すことができるので,これまでとは異なる,新しく非常に面白いツールになっています。

現在では多くの人々が,さまざまな分野での執筆や計画立案,相談,検索などにこれらのサービスを利用していると思います。もちろん,不確かな部分はたくさんありますし,ときに大嘘の回答が出てくることもあります。それでも,いったんうまく使い始めるととても便利なのも確かです。

パーソナリティ

実は,AIに性格検査を答えさせることも可能です。たとえば,架空の人物像をまず示します。そして,その架空の人物が性格検査に回答することを想定して回答するように,AIに命令するというやり方です。それを数十人分おこなえば,AIが性格検査への回答を生成することができるというわけです。

人間との比較

AIの回答と人間の回答を比較すると,どのような結果になるのでしょうか。ChatGPTやBardが生成した文章を履歴書に貼りつけて,就職活動に利用する,なんていうことは,最近の就活生ならすぐにやりそうです。

では,ChatGPTやBardは,就活生が書くような職務に関する記述やパーソナリティ検査にそれらしく回答することはできるのでしょうか。そして,実際の大学生と比較すると,どのような結果になるのでしょうか。では,こちらの論文を見てみましょう(Can a computer outfake a human?)。

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