100歳を超える人たちの性格
先日,国内最高齢115歳の女性が話題になっていました。
記事によると,
「朝食後の日課は、オセロ風ゲーム。負けると機嫌が悪くなり,勝つまで続ける」
「足し算や掛け算の問題を解いたり,習字をしたりするのも大好き」
「まんじゅう、チョコレートにカフェオレ…。甘いものに目がなく,おやつもしっかり食べる」
という生活ぶりなのだそうです。
ご長寿の報道では,生活スタイルの話題が欠かせませんよね。
「そこになにかあるのでは?」という期待が背後にあることがうかがえます。
目次
・長寿者の性格は独特なのか
・若年者のデータから百寿者の性格を予測する
・百寿者の特徴は?
長寿者の性格は独特なのか
長寿になることと性格には,何か関連があるのでしょうか。超高齢者のニュースを見ていると,「長寿の背景に何か法則があるのでは?」と思いがちですので,「性格の特徴もあるのでは?」と素朴に考えることはあると思います。
そこで,こんな論文を紹介してみましょう。東京の百寿者(centenarianといいます)を対象にした研究です。高齢社会の日本の特徴が現れた研究領域だといえそうです。
若年者のデータから百寿者の性格を予測する
百寿者の調査対象は,東京23区に居住する70名(男性23名,女性47名)の,認知的に問題がない100歳から106歳の人々です。口頭でもアンケートに回答してもらわないといけませんので,認知的に問題がない人々が対象になります。
百寿者と比較するのは,1812名(男性725名,女性1087名)の成人男女です。平均年齢は70.2歳,60歳から84歳の年齢範囲でした。
この論文で面白いな,と思ったポイントは,データの分析の仕方です。
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