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友人数に関連する性格

割引あり

皆さんには,何人の友人がいるでしょうか。私たちは人生の中で,多くの他社とのつながりをつくっていきます。ただし一口に「友人」といっても,その関係性はさまざまです。親密な友情関係は,心身の健康や良好な気分にも密接に関係します。家族や職場での関係性とは異なり,親しい友人関係は人生で重要な役割をもつものだと考えられています。


友人数

何が友人数を決める要素になるのでしょうか。

ひとつの要素は,パーソナリティ(性格)特性です。人間がどのように感じ,考え,行動するかという方向性の全般に対して,パーソナリティ特性は関連します。

ビッグ・ファイブ・パーソナリティの枠組みで言うと,神経症傾向が高い人は対人的な交流をあまり求めない傾向があることがわかっているそうです。オンライン上の行動でも,神経症傾向の高さは抑制的に働くようですし,神経症傾向が高い人は友人関係の質と満足度が低い傾向も見られています。

また,協調性の高さは社交性や温かい人間関係と関係しますし,外向性はさまざまな観点から考えても,対人関係のネットワークの広さに関連することがわかっています。

実際は

しかし,実際には,ビッグ・ファイブ・パーソナリティが友人数にどのように関連するのかがよくわかっていません。実際にはどうなるのでしょうか。この関連について検討した研究があります。こちらの論文を見てみましょう(Establishing the associations between the Big Five personality traits and self-reported number of close friends: A cross-sectional and longitudinal study)。

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