身近な昆虫アリ
今回も『動物たちの内なる生活―森林管理官が聴いた野生の声』(早川書房)からの一節を取り上げたいと思います。
アリの種類
アリはとても身近な昆虫です。私の家の庭にも数え切れないほどのアリの巣が掘られていて,どれだけの数が活動しているのか,想像もつきません。
日本の家の庭でよく見ることができるアリの種類は,どんなものなのでしょうか。
◎クロオオアリ:1センチほどの大きさ
◎クロヤマアリ:5ミリほどの大きさ。小さめのクロオオアリに見える。
◎アミメアリ:3ミリほど。移動しながら生活する。
◎サムライアリ:クロヤマアリと同じくらいだが,クロヤマアリの巣を襲い,卵や幼虫を奪って奴隷にする。
◎ムネアカオオアリ:1センチ前後で,胸が赤い。
これらのアリは,庭で見ることができるかもしれません。子どもたちと観察をしてみたいですね。
分業
アリは女王アリの下に,共同社会を形成して生活しています。「超個体」とも呼ばれる相です。アリの巣も,地面の上から見ると小さな存在ですが,地面のなかに大きな共同体を形成しているかもしれません。
『動物たちの内なる生活―森林管理官が聴いた野生の声』には,次のような一節がありました。
巣ごとに性格
これを読んで思い出した研究が,アリの巣を研究室に持ち込んで,それぞれの巣に見られる特徴つまり「性格のようなもの」を検討した研究です。
こちらの記事に,そのおおよその内容がまとめられているのですが,女王から生まれたコミュニティですので,巣全体で何らかの特徴をもつというのはありえる話だな,と思いました。論文の内容も面白いですので,ぜひアクセスしてみてください。
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