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定額払い

今回紹介する本は『サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル』です。

このnoteの記事についても,マガジン購読していただいている方がいらっしゃいますが,それもまさにこのサブスクリプションにあたります。

サブスクリプションへの移行

ブログでも動画配信サイトでも,「広告収入」で収益を上げるというのが基本でした。しかし,どうしても広告収入は社会の変動を大きく受けることにもなります。不景気になれば広告収入は一気に減少しますし,ネット上では広告というのはそもそも「邪魔」な存在もであります。私たちがスマホでネットの記事を見ていても,やっぱり邪魔な存在だと感じてしまうのではないでしょうか。

また,最近では毎月一定額支払うことで自動車に乗ることができ,気軽に車種を変えるというサービスも展開されています。ものを買う,という形態から,利用や体験を重視する方向へとシフトしている部分があると言えるのではないでしょうか。

広告収入のビジネスモデルから,あるサービスを一定期間受け取るために,対価を支払うというサブスクリプションへの移行やその仕組み,移行するときのポイントについて解説しているのが,この本です。

アマゾンプライム

私自身,いくつのサブスクリプションに登録してサービスを受け取っているのか,よくわからなくなってしまうこともあるのですが……その中でも,アマゾンプライムは確かによく利用しています。ものを購入もしますし(配送料金がサービス),プライムビデオもよく利用します。この本の著者も同じような状況のようです。

そのことを私のアマゾン・プライム体験と比べてみたい。他のEコマース・ベンダーには失礼ながら,アマゾンは私の首根っこをがっちり押さえている。それはアマゾン・プライムによるところが大きい。最初は無料配送サービスに魅力を感じて会員になったが,いまでは音楽,映画,そしてあらゆる種類の他のサービスをアマゾンから入手している。私はもうどこにも行かないだろう。

工夫次第

この本の中でも解説されていますが,「これはサブスクリプションにならないだろう」という先入観を捨てて工夫すれば,あらゆるサービスがサブスクリプション化可能な状態になります。

もちろん,大学業界も同じでしょうね。私たちのような職業にも,この波がやってくる(もうやってきている)と認識しておくことは,重要なことかもしれません。

自分が利用するという立場ばかりでなく,自分が行っている活動の中にサブスクリプション的な要素を入れてみる,ということを考えてみてはどうでしょうか。

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