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たき火を見るとなぜか心が休まる

ダイオキシンの問題が取りざたされるようになってから,家の庭や畑でものを燃やすという行為はすっかり避けられるようになってしまいました。

自分が子どもの頃は,父が庭でいらなくなったものをどんどん燃やしていたのですけどね。たまにプラスチック性のものまで燃やしてすごい臭いが立ちこめていたのですか,さすがにそれはどうかと今も思います。

家の近所に週に一度たき火をして遊ぶことができる公園がありまして,枯れ枝や廃材を燃やして焼き芋をしたり,大人も子供も楽しく遊ぶことができます。

子どもにとっても,安全を管理しながら火で遊ぶ経験というのは大切なのではないかと思うことがあります。近所の人にとっては迷惑なので場所は選ばないといけませんけどね……。

火を見ると落ち着く

ところで,火を見るとなぜか落ち着く感覚ってないでしょうか。不思議ですよね。この火を見ると落ち着くという現象は,日本だけではなく海外でもあるようです。

ノルウェーでは,延々と火が燃えている映像を流す番組があるという話を聞いたことがあります。

リラックス効果はあるのか

やっぱり,火の映像を見るだけでもリラックスさせるような効果はあるのでしょうか。

この論文(Hearth and campfire influences on arterial blood pressure: defraying the costs of the social brain through fireside relaxation)は,火の映像と音とを組み合わせたものを提示すると、,心拍数が下がる効果があることを報告しています。

この論文でも,人間の進化や発展と火の関係について触れられているのですが,やはり安全や食べ物にとって火はなくてはならないものですよね。

火の賜物

それはこの本を読んでもよくわかります。

サバイバル

そうそう,この話で思い出すのは,ディスカバリーチャンネルのNaked and Afraid という番組です。たいてい見知らぬ男女の参加者がペアになって,ジャングルの中やサバンナの中など,過酷な自然の中に放り出されてサバイバルしていくという内容です。参加するときには真っ裸になって,ひとつだけ道具を持っていくことができます。

この番組でも,火を起こせるかどうかがひとつの大きな分かれ道になるのですよね。そして道具がないとそれは意外と難しいのだ,ということもわかります。

こういう過酷な歴史を経験してきた痕跡が,私たちの中に何か刻まれているのでしょうか。

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