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ChatGPTにt検定と相関分析をさせる

何でもできてしまう人工知能ChatGPTです。今回は,統計処理をさせてみましょう。さて,ちゃんと答えてくれるかな?

t検定

2つの変数,AとBのデータを与えて,ChatGPTにt検定をしてもらいましょう。唱える呪文は,以下のとおりです。

次の変数AとBのデータについて,平均値の差が統計的に有意かどうかをt検定で求める。t値と有意確率を出力し,結果が5%水準で有意かどうかを判断しなさい。
A: 2, 3 5, 3, 4, 5, 4, 6, 3, 4
B: 4, 5, 6, 7, 5, 6, 8, 6, 5, 6

さて,どんな出力を返してくれるでしょうか……計算を始めました。

なぜか最後,結論の途中で止まってしまいましたが,日本語で指示を出すとt検定をやってくれました。しかもウェルチの方法で,自由度を調整してくれましたよ。数式も出力してくれますから,勉強にもなりますね。

相関係数

同じように,相関係数を出力させましょう。呪文は次のとおりです。

次の変数AとBのデータについて,ピアソンの積率相関係数を算出しなさい。その相関係数について無相関検定を行い,相関係数が統計的に有意かどうかを判断しなさい。
A: 2, 3 5, 3, 4, 5, 4, 6, 3, 4
B: 4, 5, 6, 7, 5, 6, 8, 6, 5, 6

さて,計算してくれるでしょうか。

おっと,Pythonが起動して,そこで計算をしてくれるようです。

計算してくれるだけでなく,「統計的に有意かどうか」も判断してくれます。自動的に統計処理をしてくれる時代はもうすぐそこに来ているという印象です。間違えるときもあるかもしれませんけどね。

レポートどうする?

さて,結構な大問題が生じてくると思うのですよね。だって,統計の授業なんかで課題を出したとしても,そのままChatGPTに日本語で入力すれば答えてくれるのですから……

4月から,大学教員は課題の出し方やレポートの出し方を考えるべきですよね。これまでと同じことをしていると,AIで武装した学生たちが軽々と課題をこなしてしまいます。

さて,どうしましょうかね。

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