きょうだいがいる人といない人の性格の違い
「結婚したら何人子どもが欲しいですか?」という質問は,芸能人の結婚記者会見では定番のものです。
城島リーダーの結婚会見でも,その定番の質問が出ていました。きっと,想定内の質問なので「どう答えるか」は事前に考えているのでしょうね。
話題になったこちらの記者会見でも,その質問はありました。「何人でもありがたい」というのが,共通した答え方になっています。
何人欲しい?
実際に,結婚するカップルが子どもを何人ほしいと思っているかというと,「2人」がいちばん多くて「3人」がそれに続きます。
「少子化なのだから一人でいいと考えるカップルも多いのでは?」と思うかもしれませんが,結構昔からずっと「2人」を理想とする夫婦は多いのです。
問題は,なかなか子どもを授からなかったり,生活する中で二人目以降をあきらめなくてはならなくなる夫婦が増えていることではないでしょうか。
きょうだいと性格
「きょうだいがいる人と一人っ子とでは性格が違うのでは?」という考えにも根強いものがあります。
「一人っ子は親の愛情を一手に受けるのだから,わがままに育つ」といったことを信じている人も少なくないかもしれません。
それが学校の先生だったり会社の上司や採用担当者だったりすると,厄介ですよね。だって,きょうだいがいるかどうかは本人にはどうしようもない問題なのですから,それで何かを判断されてもどうしようもありません。
でも,本当に一人っ子ときょうだいがいる人とでは性格が違うのでしょうか?
一人っ子研究
というわけで,そういう研究を見てみたいと思います。この論文(Only children in the 21st century: Personality differences between adults with and without siblings are very, very small)です。
ちなみに,タイトルを読めば結論は分かってしまうのですけれどね......最近はこういうふうに,結論の要約をタイトルにつけた論文が増えています。
6因子
この研究では,HEXACOモデルという6つの次元で人間のパーソナリティ全体を記述する枠組みを使っています。HEXACOモデルはビッグ・ファイブに「H因子」という次元が加わった形(他も多少のズレはありますが大体同じ)になっています。H因子はHonesty-Humility(正直さ・謙虚さ)と呼ばれます。
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