インスタに依存する心
「インスタグラムがショッピングアプリを開発中」というニュースが出ていました。導入時期は明らかになっていないようですが,インスタにアップされた写真から同じものを買う,というショッピングのかたちができるようになるのかもしれません。
ちなみに今回のインスタ映えしそうな見出し画像は,目黒雅叙園の百段階段にある,とある部屋の天井画です。
Facebook研究の多さ
心理学ではFacebookの研究が圧倒的に多いという印象があります。早い段階から,心理学者たちがFacebook上でデータを集めてきた経緯があることや,Facebook上の性格判断アプリも早い段階でリリースされていた,そしてそのデータを使って研究が進められててきた,という経緯もありそうです。
そして,そのアプリデータがトランプ陣営に流れていた,ということがニュースにもなっていましたね。
アメリカだと,開放性という性格特性が「リベラル—保守」の対立軸ととても強く関連することが知られています。
開放性が高く,勤勉性が低い人々がリベラル志向が強く民主党支持者に,その逆が共和党支持者になりやすいという結果になっています。こういうことから,Facebookで情報収集をすれば,誰がどちらの政党支持になりやすいかを推測することができてしまうということなのです。
インスタ依存
そしてここ数年やっと,インスタグラムの研究が出てきたという印象があります。
たとえば「インスタ依存(中毒)」の研究があります。皆さんは「依存(中毒;addiction)」と言うほどインスタに時間を費やしていますか?
毎日インスタのことを考えて写真を撮ったり,フォロワーの数を気にしたり,反応が気になって夜も眠れなくなってしまったり……。
インターネット中毒
インスタだけでなく,より広く,インターネット依存やインターネット中毒と呼ばれる状態が問題視されるようになっています。
これまでの研究では,
1. 外向性と神経症傾向の高さがSNSへの依存に関連しやすい
2. 内向的で神経症傾向,勤勉性の高い学生がFacebookの問題のある使い方に関連しやすい
3. 開放性,勤勉性が低く神経症傾向の高い組み合わせがFacebook依存に陥りやすい
4. 内向的で協調性と勤勉性が低い学生がTwitter依存になりやすい
といったことが示されているようです。
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