未来を見る人はポジティブな感情を抱きやすい
以前にも,物事をポジティブに見ることについて,記事を書いたことがあります。
楽観的だと,身体的な健康にも各種の病気にも,生存率にも関連が生じてくるということでした。もっとも,関連は大きなものとは言えないのですけれども。小さな関連ですので,どこまで個人の生活を左右するかという点には,解釈において注意が必要です。
ポジティブな将来
楽観的なものごとの見方も,将来をポジティブに見ることを意味します。その一方で,時間をどのように捉えるかという概念は,これとは別に「時間的展望」という概念でも研究が行われています。
そして,将来を豊かなものとして描くことは,やはりいろいろと良いことに結びつくと言えそうです。発達的にも,動機づけにも,行動にも,健康や健康的なライフスタイルにも,仕事にも良い影響を及ぼす可能性があるそうです。
時間への意識と感情
将来を見通す感覚は,日常の感情にも関連するようです。
将来を広く見渡すような感覚を抱いている人は,幸福感も高い傾向にあるそうです。でも,常に将来を見るような人が幸福を抱くというよりは,将来を見るように変化するという「変動」が,日々の幸福感に関連するということのようです。
日々の生活の中で
日常生活の中で抱く将来の見方と,日々の感情との関連を検討した研究がありますので,見てみたいと思います。この論文です(Future time perspective and affect in daily life across adulthood and old age: Findings from two micro‐longitudinal studies)。
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日々是好日・心理学ノート
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