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運動不足は20年後の性格に影響する

何かを始めて習慣にしていく,という行為は心理学から見ても興味深いことです。「やりなさい」と言われても,じゃあすぐに始めて毎日取り組んで習慣になっていくかというと,そうはいきませんよね。

まるで大きな車が少しずつ動いて,だんだん動き出すと止まりにくいというイメージに近いものです。

このnoteも毎日投稿して1年が経っています。これもひとつの習慣化ですよね。この習慣もどうしてできているのかと言われると,うまく説明できません。不思議なものです。

運動の習慣

運動をすると性格が変わるのか?というのは素朴な疑問としてよくあるものです。たしかに「変わった!」という体験談は少なくなさそうですよね。「毎日欠かさず運動して活発にりました」とか。

ただし,本当に運動から性格の変化に影響しているのか,もともとそういう性格の傾向があるから運動をしたのかという因果関係を確定するのは,なかなか簡単なことではありません。

性格は運動を増やすのか

運動の習慣が性格に関連するのかという研究もあります。たとえばこの論文では,身体を動かすかどうかが長くて20年後の性格に影響するかどうかを,縦断的なデータから分析しています(Physical activity and personality development over twenty years: Evidence from three longitudinal samples)。

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