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性格の「Big One」

人間の性格(パーソナリティ)特性が,知能のようにひとつにまとまるのではないか,という議論は100年以上前からあります。

1915年,Webbは知能とパーソナリティの因子を探す試みの中で,一般因子(g)と同じような一般的なパーソナリティ因子を見つけました。そして,この因子は意志や意志から生じた行動の一貫性を表すと考えて「w」と名づけました。「will」の頭文字です。

21世紀

それから約100年くらい経って,21世紀に入った頃に,パーソナリティの統合因子(General Factor of Personality)つまり「GFP」の研究がスタートします。2004年や2007年頃の研究が,このきっかけになりました。これらの研究では,ビッグ・ファイブ・パーソナリティの得点を因子分析にかけていくと,「ひとつの因子に収束してしまう」ということを報告するものでした。

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