遡る〜ミノルタ (4)
しつこくて長い記事を垂れ流してしまった。
これでミノルタはお終い。
もっと昔に中古のα-7を使ったことがあったけれど、写真が残ってないからノーカン。
このカメラはおもちゃみたいなカメラで撮った写真で写真展をやろうという企画があって、そのために買ったものだと記憶している。
シャッターが怪しくてレンズも曇ってるということでジャンク扱いのだいたい1000円くらい。
シャッターは油を差しレンズもひと通り磨いたら、まぁ怪しくはあるけど使えるレベルにはなった。
これは「ミノルタフレックスIIb」というタイプで、ミノルタフレックスはIIIまで作られた。
ケンコートキナーの「ミノルタの歩み」によれば「ファインダーフードの瞬時開閉、透視ファインダー及び大型ルーペの超動釦装置・フォーカスアイ付6×6判二眼レフカメラ」とある。
発売年は1952年、レンズはROKKOR 75mm F3.5、シャッター速度はBと1~1/500秒でコーナンラピッドのレンズシャッターを装備。重さは900gで発売価格は38,000円。1952年は昭和27年だが、当時は大卒男性事務系初任給が10,166円の時代なのでかなりの高級品だったのが分かる。
この「フォーカスアイ」というのはピント合わせを容易にするためにスクリーン中央に凸レンズを付けたものだが、ぼくの個体には付いていなかった。
そこそこ明るいファインダーなのでなくても特に不便には思わなかったけれど。
レンズフードもないので逆光には弱い。
けどまぁ、このくらい写れば問題ない。
ROKKORレンズはこの後綿々と続くレンズもそうだけど線が繊細で色のりがいい。ちょっとツァイスみたいだと思う。
ミノルタフレックスに限った話ではないけど、二眼レフというのは撮影する人が正面を向かないので、訝しがられることが少ない。
速写は難しいけれどピントさえ素早く合わせられたらスナップも出来る。
酷い現像のがあるな(笑)
これらは現像したものをフィルムスキャナーでデータ化して画像サイトにアップロードしたもの。
フィルムスキャナーはエプソンのものだけど、フラットベッドタイプのものでフィルム専用ではないために、現像したフィルムが乾燥でロールしてしまうと抑えが効かずにムラになってしまう。
またそもそも現像時にムラになってしまったりと、120mmの現像はぼくには鬼門だった。
正直、このカメラにはそんなに感想らしいものがない。
扱いやすいカメラだったし、重さもそれほどでもないから持ち出しやすかったけれど、少し写真から興味が外れ始めている頃だったこともあって、申し訳ないけどぞんざいな扱いをしてしまったように思う。
初めての二眼レフとかならまた新鮮な感動もあったのだろうけれど...。
なんだか尻すぼみな記事になってしまったけれどミノルタはこれでお終い。
ぼくの知る限りのミノルタは以上だ。
技術力は素晴らしく実にいいカメラが多くあるが、どうしても2番手3番手の印象が拭えないメーカーだった。
カメラ事業からの撤退は惜しいが、その分ソニーが活躍しているので往年のαファンもレンズ資産が宝の持ち腐れにならず一安心ではないか。
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