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OLYMPUS CAMEDIA C-40 Zoom

もうオリンパスの2000年前後のコンデジは、名称から商品のクラスとかを想像するのが難しい。
詳しくはこちらを御覧いただきたい。

今回は普及機クラスのC-40Zである。

2001年に発売された400万画素モデルで、価格は99800円だったらしい。
価格はちっとも普及機じゃない。
当時のオリンパス・フィロソフィーに則ったもので、操作方法は他のオリンパスを知っているなら、まず間違いなく操作できる。

塊魂(懐)

石鹸くらいのサイズ感。
凝縮した感じもいい。
モードダイヤルがコロンブスのたまご的。なるほどそういう手もあるか。

御覧頂いても分かるが、このカメラも前に紹介したDSC-W1のように「コロン」としたデザインだ。
ぼくはこういう塊感のあるデザインが好きなようで、DSC-V1も含めて、気に入っているオールドデジカメはこういったデザインが多い。
このC-40もひと目で気に入った。
本当は別のものを買いに行ったのだけど、まァ、324円だしね。

レンズカバーというか、これをスライドさせると電源が入る仕組みになっているのだけど、起動もひどくのんびりとしていて、一瞬壊れたかと思う。
ず、ずいーと一段伸縮式のレンズが伸びてくれば電源は入ったというのを示すのだけど、ときどきの起動が上手くいかないことがあって、何の変化も起きないことがあるから厄介だ。
まァ、20年近く昔のデジカメに文句を言っても始まらない。

大食い

乾電池が使用できるのは、この時代のオリンパスのメリットでもあるが、それにしても電池を食う。
はじめは充電式の水素電池を入れていたが、セットアップをしているうちに警告灯が点くようになってしまった。
CR-V3をよそから持ってきて、それで試写したのだけど、その電池食いのせいか、スイッチをオンにしても、はじめは背面の液晶が点かない。
これも壊れてるかと思わされてしまった。
こういう小さな要因が重なって、結論として専用のリチウムイオンバッテリーとなっていくわけだけども、今でこそ充電式の水素電池は2000mA程度出るようになっているが、当時はもっと低かったはずで、結構苦労したんじゃないかと思われる。

カメラとして

センサーの異常なのか上方に青くハロのようなものが出る。
葉の描写など見事だ。
AFがいいのはスナップカメラとして有用だということだ。

使っていて「おっ」という具合に意外だったのだけど、AFが正確なのだ。
失礼な物言いかも知れないが、今の位相差AFでも迷いそうな場面でも、すいっと合わせるのには驚いた。
補助光が出ているわけでもなし、いったいどんな仕組みなんだろう。
そして、これまた意外だったのだけど、実に立体感のある好い描写をする。
起動の不安とバッテリーの不安がなければ、毎日持ち歩きたいカメラだ。

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