自治会・町内会という最小単位の地縁組織の重要性#039
おはようございます。
佐伯です。
昨日から続く息子の体調不良はアデノウイルス(プール熱)でした。
晩秋ですがプール熱は一年中流行っているそうです。
今は熱も下がり、スヤスヤと気持ち良さそうに寝ています。
本当に39度まで熱が上がった時はヒヤヒヤしました。
すぐに熱が下がるなんて若い力は偉大ですね。
さて今回は地域に最も根差した自治会・町内会(地縁組織とも言います)について解説したいと思います。近所の夏祭りぐらいでしか関わる事がないかと思いますが彼らの力無くしてはまちづくりは決して上手く行きません。なぜなら街の主役である住民の組織ですからね。
①そもそも自治会・町内会って何?
自治会とはは、特定の地域や住宅街などに住む住民が、共同で生活の質を向上させたり、地域の安全・安心を確保するために協力して結成する組織です。自治会は一般に住民の自主性に基づき、地域の課題に対処することを目的としています。
自治会の主な活動や役割には以下のようなものがあります:
防犯活動: 地域の安全確保のために、防犯パトロールや防犯啓発活動を行います。
行事・イベントの開催: 地域の結束を強めるために、季節ごとの行事やイベントを企画・実施します。
災害対策: 災害時において、住民の安全確保や避難の手配、支援活動を行います。
環境美化: 地域の美化や清掃活動など、環境の維持・向上に取り組みます。
情報共有: 住民同士で情報を共有し、地域のニーズや課題に対処するための協力体制を構築します。
自治会は基本的に住民の自主的な参加によって成り立っており、地域のコミュニティを形成し、協力体制を築くことが重要視されています。自治会は、地域の特性やニーズに応じて様々な形態を取りながら、地元の住民が協力して生活の充実度を高めるために活動しています。
噛み砕いて説明しますと、地域の最小単位のコミュニティであり平時・緊急時に地域住民をまとめ問題解決や地域生活の向上に当たる組織です。
基本的には住民による任意団体ですが、市に申請すればみなし法人として認可地縁団体の登録が可能です。
これは複雑化する地域の人流の動きに対応するためです。自治会公民館や公園など以前であれば自治会長名義で登記がされていましたが自治会長変更の際に登記変更を失念し、そのまま前会長が他界した場合、前会長の親族内で相続が発生します。それが続くと自治会公民館の所有者が誰なのか分からなくなってしまいます。それを防ぐために法人格を取得し、自治会名義で公民館を保有することが可能になります。
②自治会・町内会の大切な働き
昨今、市から大量の役職や配布物が降りてきており自治会・町内会運営も大変になっています。しかし、最も大事な役割の一つが防犯活動です。
よく朝や夕方に交通安全の黄色い旗をもった方が立っているのを目にしたことがあると思います。
彼らは交通安全委員と言い、自治会・町内会組織の一部です。
彼らが居てくれるおかげで子供達が安心して登下校ができます。
以前に比べ凶悪犯罪や無謀運転が増えました。
私が子供の頃、集団登下校などありませんでした。
しかし、現在では集団登下校は必須です。
加えて、交通安全委員の方々要所要所で子供達を見守ってくれるので私達は安心して子供達を学校へ送り出せるのです。
ちなみにこういった活動がないアメリカなどではスクールバスもしくは両親の送迎が必須になっています。
私たちは気づかないところで地域の限りあるリソースを使用して快適な生活を送らせて頂いていることを認識する必要があります。
また、地域の清掃活動も大事な活動の一つです。
身も蓋もない言い方をすれば景観が良くなれば地価が上がります。
行政も景観保持のため街路樹など植樹します。
しかし、行政は植樹はしても落ち葉は片付けません。
精々で夏と秋の2回剪定するだけです。
それでは落ち葉だらけ、場合によっては桜などが植樹されていたらアメリカシロヒトリという毛虫だらけになります。
これかを日々清掃し街の景観を維持してくれているのが自治会・町内会の地域に対する大きな貢献の一つです。
③できるところから活動に参加しよう!
地域を日々良くするために活動している自治会・町内会ですが深刻な高齢化と後継者不足です。
しかし前述した通り彼らの働きは地域にとってなくてはならない存在です。
少しづつで良いので防犯活動や清掃活動に参加してみて下さい。
地域に貢献するのも気持ちの良いものですが、世代を超えて交流できることも自治会活動の醍醐味です。
今まで話をしたことが無かった隣の家のお父さんや、向かいのおばさんと話してみると意外と面白い発見があるかもしれません。
それでは皆様、ご機嫌よう。