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私たちは食べたもので出来ているvol.21#197

皆様、おはようございます。
佐伯です。

毎週土曜日は食について様々な角度から検証していく連載を始めたいと思います。

私は仕事柄、様々な食品に関わることがあります。
一つの製品に生産者様やメーカー様のこだわりや信念など、様々な思いが込められております。
これが製品の美味しさや健康への配慮、地球への配慮など様々な面でも思いが反映されています。

昨日は家族でいちご狩りに参加してきました。
実際に収穫したてのいちごを食べてみて気付いたことが沢山あったので今回は気付きをまとめてみたいと思います。


美味しそうないちごが鈴なりになっていました。

①美味しさは実は身近にある?

農作物の風味は、収穫のタイミングによって大きく変わります。

たとえば、トマトは熟す直前に収穫することで、甘みと酸味の完璧なバランスが保たれ、市場で見かけるものとは一線を画します。

また、葉物野菜は収穫後すぐに水分が蒸発し始めるため、収穫直後に食べることで、シャキシャキとした食感と鮮やかな色合いを楽しむことができます。

今回、いちご狩りを通じて気付いたことは収穫したてのいちごの柔らかさと甘さが最高だったことです。

皆様もご経験がありませんか?
せっかく買ったいちごが固くて酸っぱいことなど。

しかし、各農作物にはそれぞれブランドがあります。
このブランドは一体何を保証しているのかが気になりました。

調べてみて一般的な内容ですが、農作物の様々なブランドはそれぞれが特定の品質や風味を保証します。
消費者は、高品質なブランドからの商品を選ぶことで、一貫した味と新鮮さを期待しています。
ブランドが示す信頼性は、消費者が安心して選ぶことができる重要な指標です。

ただ気を付けておかなければいけない点はブランド品種だからと行って糖度や旨味が保証されている場合とそうでない場合があります。

こればかりは食べてみないと分からない点ですね。

②流通時間の短縮と収穫時期の調整

では、どうしてそのような不確定要素が発生するのでしょうか?

農産物の流通は、収穫から消費者の手に渡るまでの時間が短いほど、品質が保たれます。
多くの農家は、作物が最高の状態で市場に出るよう収穫時期を厳密に調整しています。

つまり、輸送と店頭に並ぶ時間を計算しながら未成熟の状態から逆算して収穫して出荷しているのです。
しかし、これがとても難しいのは言うまでもありません。
ロジスティックが細かく張り巡らされた現在においても、農作物というとても繊細で画一的な仕分けができないものは一定に品質、味を確実に保証して店頭に並べるのは至難の業です。

私たちは経験として、いちごや洋梨、キウイが甘みが強く美味しいものと硬くて酸っぱいもの当たり外れがあることを知っています。

では、流通を全く考慮せずに最高の状態で直ぐにお客様にお渡しできればどれだけ最高の食の体験を提供できるのでしょうか?
収穫体験とは単に収穫を楽しむ他に、流通を通さず最高の味を体験できるところに価値があるのではないでしょうか?

③まとめ

新鮮な農作物を食べることは、ただの食事以上のものです。
それは、食の源を知り、食べ物がどのようにして自分たちの元に来るのかを学ぶ機会でもあります。
地元の市場で直接農家から購入することは、食べ物に対する意識を高め、健康的な選択を促す教育的な体験となり得ます。

収穫されたての農作物が持つ無比の風味は、新鮮な食材を選ぶ理由です。
地元の農家を支援し、食の質を重視することで、私たちは健康で豊かな食生活を送ることができます。
美味しさを求めることは、ただ美味しいものを食べるだけではなく、食に関する知識と感謝を深めることでもあると私は考えます。

それでは皆様、ご機嫌よう。

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