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私たちは食べたもので出来ているvol.4#078

おはようございます・
佐伯です。
今朝も5時頃に大きな余震があり飛び起きました。
幸いにも津波の心配のない地震だったので安心しましたが、早朝の目覚めとしては心地良いものではありませんでした。
こういう時こそ、体調管理、栄養管理に十分に注意してなるべく普段どおりに生活できるよう心掛けたいと思っております。

さて、毎週土曜日は食について様々な角度から検証していく連載を始めたいと思います。

私は仕事柄、様々な食品に関わることがあります。
一つの製品に生産者様やメーカー様のこだわりや信念など、様々な思いが込められております。
これが製品の美味しさや健康への配慮、地球への配慮など様々な面でも思いが反映されています。

という訳で、今回は「サプリメント」について理解を深めたいと思います。
ドラッグストアやコンビニなどサプリメントは手軽に購入できるようになりました。
しかし、どんなサプリメントが自分に合っているかって難しくないですか?
なんとなく大手のビタミンがたくさん入っているものや、SNSで人気の物とかを選びがちかと思います。
ですが、サプリメントは医薬品のように感じますが、厳密には食品なのです。
なので普段、皆様がお肉やお魚、お野菜を買うように産地や生産者についてきちんと把握しておくことがとても重要なのです。
調べてみると意外なことが分かりましたので、皆様と共有したいと思います。


①そもそもサプリメントて何?

まずは「サプリメントとは何だろう?」「どんな効果があるの?」という疑問から掘り下げてみましょう。

サプリメントの効果は、その種類によって異なります。一般的に、サプリメントは栄養素の補給、健康維持、病気予防などの目的で使用されます。主なサプリメントの種類とその効果について簡単に説明します。

  1. ビタミン類: ビタミンは身体のさまざまな機能をサポートする重要な栄養素です。例えば、ビタミンCは免疫機能を強化し、ビタミンDは骨の健康をサポートします。

  2. ミネラル類: カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルは骨の健康、エネルギー代謝、赤血球の生成に役立ちます。

  3. オメガ3脂肪酸: 心臓病のリスクを減少させ、脳機能や視力をサポートするとされています。

  4. プロバイオティクス: 腸内フローラを改善し、消化器系の健康をサポートします。

  5. アミノ酸: 筋肉の成長や修復、代謝機能のサポートに役立ちます。

ただし、サプリメントは医薬品ではなく、病気の治療に使用することは推奨されていません。また、過剰摂取や不適切な使用は健康に悪影響を与える可能性があるため、使用する際は専門家のアドバイスを受けることが重要です。

ここで大事なことはサプリメントは医薬品ではないということです。
牛乳をたくさん飲んだら骨折が治るわけでもありませんし、特定の食品をたくさん食べたら癌が治る訳ではありません。

つまり、サプリメントとは皆様の健康をサポートするための補助輪のようなものだと最初に認識して頂けたら幸いです。

②気を付けて!違反広告がたくさん!

さて、日々の食生活では不足しがちな栄養素を効率良く摂取することができるサプリメントは非常に役にたつ食品です。
しかし、世の中には有用性を過大に主張したり、誤解を招く広告が数多く存在しています。

この章ではどんな事が違反的な広告なのかをお伝えしたいと思います。

  1. 誤解を招く主張: サプリメントの広告が、誇張された効果や根拠のない健康上の利益を主張することは違法です。例えば、病気を治療、予防、または治癒できるという主張は、医薬品でない限り許可されていません。

  2. 未証明の主張: 広告で特定の健康上の利益があると主張する場合、その主張は科学的研究に基づいていなければなりません。証拠のない主張をすることは、消費者を誤解させる可能性があります。

  3. 不明瞭なラベリング: 成分、用量、警告など、製品のラベルに不正確または不十分な情報を提供することも問題です。

  4. 違法な成分の使用: 一部のサプリメントには、承認されていない成分や禁止されている物質が含まれている場合があります。これらの成分は健康に害を及ぼす可能性があります。

  5. ターゲットオーディエンスへの配慮不足: 特に子供や妊婦など、特定のグループに対して不適切な広告を行うことも問題です。

  6. 医師や専門家の偽装: 医師や健康専門家が推奨しているように見せかけることは、消費者を誤解させる可能性があり、不適切です。

これらの違法または違反的な宣伝は、皆様に誤った情報を与え、健康上のリスクを増大させる可能性があるため、多くの国で規制されています。サプリメントを選ぶ際は、広告の主張に盲目的に頼るのではなく、信頼できる情報源を参照し、必要に応じて医療専門家に相談することが重要です。

大事な点は事前に予備知識を持っておくこと、そして信頼できる医師、薬剤師に相談できる事です。

それでは予備知識として何を持っておくと良いのでしょうか?

③品質を保証する目安について

世の中には質の悪いサプリメントがたくさんあります。
成分をたくさん表記したいだけで本当に必要な含有量を含んでいない物や、ひどい物では内容量を多く見せるため不要な添加物を必要以上に入れているものがあります。

注釈ですが、一応添加物フリーでもサプリメントは作れます。
しかし、とても難しいです。そして、それは価格に反映されます。
添加物フリーにすると成分がダマになったり、逆に固まらないなどの問題が起きます。
そのため錠剤やカプセルなどに形成時にどうしても添加物が必要になってきます。
これは是非知っておいて頂きたい情報です。

さて、話はそれましたが最後にどんな認証があるのか説明したいと思います。

1.GMP(Good Manufacturing Practices)
厚生労働省がガイドラインを定めています。そして公益財団法人 日本健康・栄養食品協会が認証しています。製品が一貫した品質と純度を持つことを保証するために重要です。これには原材料の品質管理、製造過程の厳格な監視、そして製品の一貫した検査が含まれます。
しかし、留意頂きたいのはサプリメントや健康食品に関してはGMPは義務ではありません。推奨です。なので全てのサプリメントがGMPをクリアしている訳ではないことを十分に注意して下さい。

多少の差異はありますが、こんな感じです。

2.第三者による認証とテスト:
独立した第三者機関によるテストと認証は、サプリメントがそのラベルに記載された成分を含んでいること、および不純物や禁止された物質が含まれていないことを確認するために重要です。例えば、USP(United States Pharmacopeia)NSF InternationalConsumerLabなどの組織が認証を行っています。
残念なことに全てアメリカの機関です。
日本にも一応、認証機関がありますが信頼性及び認知度においてはUSP、NSF、ConsumerLabに劣ります。
したがって、日本製のサプリメントを選択する場合は「本当に信頼できるメーカーなのか?」そういった視点を持って選んで下さい。
そういった意味では製造元の情報発信は非常に重要な情報源になります。
必ず確認して下さい。

社会保険料は年々高くなっており、自分の健康は自分で管理する必要がより重要になりました。
不足しがちな栄養素を補う点ではサプリメントはとても便利な商品です。
だからこそ粗悪品が出回りやすいのも注意すべき点です。
サプリメントの使用を検討されている方は十分に情報を調べてから召し上がって下さい。

それでは皆様、ご機嫌よう。

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