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雪国での雪との関わり方#047

おはようございます。
佐伯です。
私の住む富山県では近頃、みぞれが降ることが多くなりました。
今年は暖冬だと聞き及びますが、それでも雪が降るのは生活する上では非常に大変なことが多いです。
さて、今回は富山県の様な積雪地域ではどのような雪対策をしているか、そして行政はどんなことをしているかを中心にお話しをしたいかと思います。
積雪地域に住んでいる方は、「そうそう」と言ってもらえるように、これから積雪地域に転居する方には「なるほど」と言ってもらえるように書き残したいと思います。

①雪国の必需品について

雪国においては親友と言っても過言ではないアイテムです。
駐車場の除雪をスコップでやると日が暮れてしまいます。
あと、コツなのですが積雪部分を全て除雪しようとは思わないことです。
最低限、車や人が通れるだけで十分です。
なぜなら翌日には更なる降雪で元に戻っているからです。(涙
ちなみにグリップ付きの手袋があると更に効率良く除雪ができます。
なぜならグッと力が入りやすいですからね。

また自動車を保有している方はこちらも必須です。

雪降る中、青空駐車をしますと車の天井に高く雪が積もります。
フロントガラスに積もった雪を退かすだけでも面倒で、天井部分は手抜きをしてしまいますが危険です。
走行中に車内の温度で天井部の雪が解け、停止のためブレーキを掛けた時、行き良いよく慣性の法則に従ってフロントガラスに落ちてきます。
一瞬で視界が塞がれ大変危険です。
また、最悪雪の重みでワイパーが折れ泣く羽目になります。
十二分に気を付けて下さい。

あとはスタッドレスタイヤは必須です。
必ず装着して下さい。
ノーマルタイヤやオールシーズンタイヤでは必ず事故を起こします。
そして雪が降っている時の事故処理は警察もレッカーも到着が遅れます。
もし国道なんかで事故を起こした日には大渋滞不可避です。
周りの方に多大な迷惑を掛けるのでこれから雪国に転居する方は最低限、スタッドレスタイヤだけでも購入して装着して下さい。
転居先のオートバックスや、イエローハットでも良いですしネットならTIREHOODなんかが安くて装着まで面倒見てくれるので便利です。

上記の内容は雪が降ってもなんとかして生活できるレベルのお話しですが数年に1度は外出もできない様な大雪があります。
もはや災害です。
すぐに用意する必要はありませんが災害の備えもあると万が一の時助かります。
ポイントは食料(飲料)、エネルギー源、光源の確保です。
防災に関する記事は一度まとめましたのでこちらをご覧頂けたら分かりやすいと思います。

②行政の動きについて

基本的には道路除雪がメインの業務になります。
国道、県道、市道で国県市(基礎自治体)と管轄は違いますが、とりあえずお住まいの基礎自治体に連絡で大丈夫です。
積雪時期は24時間営業で(若手職員が)業務にあたっています。
除雪の出来不出来の評価は色々あると思いますが、私が思うに初動対応が如何に迅速にできるかが、お住まいの基礎自治体の防災レベルの高さが計れます。

と言うのも、実働部隊は若手職員なのですが除雪の指示を出すのは担当部長です。
そして、部長さんの頭の中には必ず小さい財政課長が住んでいます。
気象庁のお知らせで雪が降る確率が高いと判明した時点で、頭の中の小さい財政課長を追い出せる部長さんが決断できる部長さんです。
その場合、雪が降り始めたと同時に除雪が稼働するので翌朝でも快適に通勤ができます。

しかし、雪が降るとわかってから頭の中の小さい財政課長の意見に耳を貸し、「もしかしたそんなに積もらないかも・・・」なんてウダウダ考えている部長さんは残念な部長さんです。
得てして希望的観測は打ち砕かれます。
ケチって除雪をスキップすることで翌朝の交通機能は麻痺し、ブチギレの首長が部長さんを鬼詰します。
冷静に考えたら除雪費用より、経済活動が止まる方が被害が大きいのですが目の前の予算にばかり目が行きマクロが見えていないのですね。

ちなみに自治体の規模にもよりますが私の住んでいる高岡市では1回の出動で1,000~2,000万円、最大3,000万円以上掛かるそうです。これは深夜に作業するため割高になるのと、昭和の無計画な都市計画で居住区域を横に広げ過ぎたためです。
そして、作業員も市内の土木業者に委託になります。
これは基礎自治体の職員だけでは市全域をカバーすることができないためです。
行き過ぎた行政改革の弊害が様々なところで噴出しているのです。

③これから雪が降ってくる!

さて、降雪が如何に大変かを中心にお話しをしましたが、身も蓋も無い事を言いますと自然相手なので備えしか出来ません。
今お話しした内容をしっかり備えて知識を蓄積しておけばそれで十分です。
あとは雪を楽しむことに集中しましょう!

お子さんがいるのならかまくらを作ってあげたら凄く喜びますし、一緒に雪合戦をすると楽しいです。
大人同士でスキー場に行ってウインタースポーツを楽しんで併設してある温泉で温まるなんて最高です。
また、冬は魚が脂を身に蓄えるので非常に美味しいです。
気を付ける箇所は気を付け、あとは目一杯冬を楽しむのが雪国の流儀かと私は思います。

それでは皆様、ご機嫌よう。

11/20にオープンしました!ぜひ遊びにきて下さい!

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