美味しい嬉しい記録Vol.19#135
皆様、おはようございます。
佐伯です。
さて仕事柄、全国各地の食品メーカー様と取引させて頂き美味しい食べ物に触れる機会がとても多いです。
毎週日曜日は、私が実際に食べてみた飲んでみた物をシリーズでお届けできたらと思い企画しました。
①マルシマ 有機純正醤油
今回、ご紹介する商品はこちらのマルシマ食品さんから販売しています、有機純正醤油でございます。
「醤油に1,000円以上するとか高すぎでしょ」
と感じた皆様、是非一度ご賞味頂きたいです。
そもそも論ですが、安くて美味しくて安全な食品などほぼ存在しません。
仮にあるとしたら、社長のこだわりか何かで赤字販売しているものです。
それにしても、スーパーやドラッグストアでは1000mlで300円前後の価格で販売されていますが実はあれは「醤油風味調味料」です。
そもそも醤油ではありません。
簡単に説明しますと、本来なら数ヶ月もかけてじっくり発酵させて旨味成分を抽出するのが本物の醤油です。
で、「醤油風味調味料」とはその工程を短縮するために大豆を薬品(添加物)を入れて化学反応を起こし分解、アミノ酸を抽出して作っているので食品というよりは工業製品に近いです。
大量に素早く、そして安く作れるので多くはこの製法で製造されています。
実は今、こういった日本の伝統的な調味料が非常に危機的状況に陥っています。
長く続いたデフレのせいか、「安く、美味しい」ばかりがフォーカスされ、「安全性、日本の食文化の歴史背景」が過小評価されています。
そのため、有機栽培や無添加にこだわった食品作りに心を燃やし挑戦する若者も大勢いますが、デフレ意識の壁に阻まれて倒れてしまっています。
私はこういった大事な和食の文化を後世に残していくため、情熱に燃える若者達と共に世に伝統的な和食の素晴らしさを広めることも大事なミッションだと考えています。
さて、説明が長くなりましたが具体的に本物の醤油は何が美味しいのかをご説明したいと思います。
②角の無いまろやかさ、香りが秀逸
まず開封して香りを嗅いでください。
イメージどおりの醤油の香りがします。
そして豆皿に少量垂らして味見してみて下さい。
香りが高いのに全然しょっぱく無いのです。
そして、何よりまろやかさが違います。
例えば、一番わかりやすいのは刺身です。
お刺身に醤油を垂らして食べると皆様はお魚の味と醤油の味、どちらが強く感じますか?
刺身醤油など専門の醤油を使わない限り、おそらくそれは醤油の味とお刺身の食感で「これはお刺身だな」と認識すると思います。
ですがこの醤油は素材の味を覆い隠すことはしません。
私も色々と調味料に携わっていますが、良い調味料の2種類あります。
1つは黒胡椒など香辛料のように素材の悪い部分(臭みや苦味)を打ち消す強い調味料。
2つめはこの醤油のように、素材の良さを更に引き立てる頼もしいパートナーのような調味料です。
そして日本の伝統的な調味料は後者のパターンが非常に優秀だと感じています。
醤油や出汁など素材と素材を掛け算し、さらなる美味しさに昇華させる、そんな暖かで力強いイメージがあります。
説明は少し抽象的になりましたが、1,000円以上の価値は必ずあります。
これは断言できます。
本来ならもっと高くても不思議ではありません。
Amazonが安すぎるかと心配です。
③まとめ
和食の「さしすせそ」はとても有名です。
私たちは小学校の家庭科の授業で習います。
繰り返しになりますが、この「さしすせそ」が今危機に陥っています。
おそらく家庭科の先生も自分たちが使っている醤油や酢、砂糖などに気を止めてる暇は無いかと思います。
それだけ、現代人は多忙でゆとりを失っているのでは無いかと思います。
ですので、ほんの少しでいいので私の記事を読んで頂いて興味を持って頂ければ、これほど嬉しいことはありません。
ぜひ、皆様の食卓が豊かなものになればとても嬉しいです。
それでは最後に「ごちそうさまでした」。
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